【レビュー】エロゲ×シミュレーションの傑作『巣作りカリンちゃん』をとことん遊べ!

 “巣作り〇〇”というタイトルを見てまず思い出すのは、2004年にソフトハウスキャラからリリースされたシミュレーションゲーム(以下SLG)の『巣作りドラゴン』だ。同作は美少女ゲームというジャンルでは珍しい、骨太なやりこみ要素と歯ごたえを備えたタワーディフェンスタイプのシミュレーションゲームで、同ソフトメーカーの存在感を知らしめたタイトルといえるだろう。

本記事で紹介する『巣作りカリンちゃん』はメインシナリオをソフトハウスキャラの内藤騎乃介氏が担当しており、『巣作り』シリーズのエッセンスを受け継ぐ作品となっている。この作品もかつての名作と同じく、”何度でも周回プレイできる、やり込み甲斐のあるダンジョン運営SLG”なのだ。

パラレルワールドに生きる『恋姫†夢想』のキャラクターたち

最初に紹介するべき特徴として、本作に登場には人気美少女ゲーム『恋姫†夢想』”風”のキャラクターたちが多数登場する。メインビジュアルやCGなどを見て”似ているな”と思う方がいるかもしれないが、実はタイトルの“カリンちゃん”は『恋姫†夢想』の曹操(華琳)にちなんだものなのだ。この仕掛けがあるため、『恋姫†夢想』ファンの方であれば本作をぜひ遊んでほしいといいたいところだが、キャラクターの名前、性格、雰囲気的なものは引き継いでいるものの、あくまで本作ならではのキャラクターとして描写されているところも知っておきたい。世界設定などは大きく異なるため”パラレルワールド”的な物語と解釈するのが良いだろう。]

▲メインヒロインのカリンは1000年もの間封印されていた魔王という設定だ

(ちなみに、本作に登場するキャラクターたちは原典である『恋姫†夢想』では曹操=カリン(華琳)なため、魏に属するコアメンバーが中心となる。呉に属するキャラクターも中心格のメンバーは侵入者として登場し、18禁シーンのあるキャラクターの総数としては魏と呉で半々くらいに収まっているが、蜀のメンバーは拡張パックである『巣作りカリンちゃん‐星詠みの神託‐』(2021年7月発売予定)までは登場しないことに注意。)

魔王復活のため、ほのぼの迷宮を運営しよう

仲間の引退により冒険者稼業を続けられない状況に陥っていた主人公のカズトは、日銭を稼ごうとするなかで謎の少女・フウと出会い、彼女とともに迷宮を訪れる。その日の夜、カズトは不思議な夢を見る。夢に現れたのは自らを魔王と自称する少女・カリンと先ほどの少女・フウ。

その翌日、フウに詳細を問いただすと、フウは魔界の住人であり、こちらの世界で1000年前に封印された魔王カリンを解放することが目的だという。フウとカリンは復活のための鍵を探したいが、鍵の捜索にも資金がいる。そこで、ダンジョンを運営して冒険者から金を巻き上げたいと持ち掛ける。自身も冒険者であるカズトはこれに難色を示すが、カリンとの賭けに負けたことで迷宮の運営に手を出すことになるのだ。

▲トラップや戦闘員を配置して侵入者を撃退しよう

主人公の肝となる迷宮の運営パートは、いわゆるタワーディフェンス系SLGの面白さを詰め込んだものとなっており、”人員の配置”と”迷宮の拡張”が攻略の鍵になる。自軍の戦力をうまく活用し、敵を駆除してくのだ。なるべく強い仲間をダンジョンの各所にうまく配置し、敵の戦力をまんべんなく削いでいくというのが基本戦術になるが、敵の強さもなかなかのもので、自軍の被害を抑えた好成績でステージをクリアーするためには、スキル運用やトラップなども無駄なく活用する必要がある。

迷宮に敵を誘い込むためには、”宣伝”を行う必要がある。宣伝を活発に行うと、敵が強くなっていく。相手が強ければ強いほど迷宮レベルは上昇しやすくなるため、自分の戦力を見極めたギリギリのラインを攻略していくのも面白い。もちろん、敵のレベルを上げすぎると手持ちの戦力では侵入者を撃退できず、踏破されてしまうこともあるが、ここはさまざまな要素を引き継げる”周回”プレイを活用すれば難度のコントロールが可能。本作の周回は、完全クリアーしなくても行うことができるので、何度かトライ&エラーを繰り返しているうちに、戦力が充実し、そのうえゲームの戦略的な面への理解も深まっていくのだ。また、ゲーム側にも難度設定機能が用意されているので、キャラクターや世界観が気になるという方は、イージーモードで迷宮の運営を手軽にするのもいいだろう。

▲迷宮レベルを上げ、拡張を繰り返すことで迷宮はかなりの広さになる

クリアのハードルはそれほど高くないが、”さまざまなシステムや要素を正確に理解”し、”ゲーム内の収集要素をすべて埋める”となると50時間超のプレイが必要となる。本作の”試してみてはじめてわかること”を発見したときの喜びは相当に大きい。小さな体験から戦力差をひっくり返すような戦術が生まれたりするのだ。こうした要素に対してプレイヤーが探求心を持ってプレイすると本作の面白さは何倍にも変化する。一周のプレイですべてを楽しむタイプのゲームではなく、”周回プレイ”を前提に設計されたゲームなので、時間をかけてじっくりと楽しむのがおすすめだ。

▲攻略するにあたり、さまざまなプレイスタイルを選べるのも本作の魅力

ご褒美の18禁シーンも見どころです!

SLG部分の作りこみに目が行く本作だが、本作は18禁ゲームなのでエッチシーンも見逃せない。“侵入者を捕らえて味方にする”というワードからは凌辱などのハードなイメージが連想されがちだが、本作は女の子たちを仲間に引き入れたあと仲を深めていくタイプのシナリオなので、エッチイベントには純愛ライクな描写が多い。

あくまでメインはシミュレーションゲームということで、ストーリー上での交流はあっさりとしているが、女の子の多くに2、3種類のエッチシーンが用意されているので18禁美少女ゲームとしての実用度は高い。ただし、ノベルゲームと違ってすべてのシーンを見るためにはちょっとした攻略ややりこみが必要になるので、コンプリートを目指す場合はこまめにセーブを行おう。ご褒美的なエッチシーンを目的に周回プレイを続けていれば、そのうち不思議とSLGパートのコツもつかんでくるはず。

”とことん遊べる”エロゲーをお探しの方にはつよくお勧めしたい本作は、2021年7月30日に拡張パックである『巣作りカリンちゃん -星詠みの神託-』の発売も予定されている。拡張パック単体での販売はもちろん、本作と拡張パックをセットにしたプレミアムパッケージも発売されるので、一気に遊びたいという方はこちらを待つのも良いだろう。

(C) KarinProject / NEXTON

■タイトル:巣作りカリンちゃん
■ブランド:KarinProject / NEXTON
■発売日:2019年12月20日
■対応OS:Windows 7/8.1/10(64bit版含む)
■ジャンル:魔王様とのんびりダンジョン運営SLG
■原画:かんたか、日陰影次
■シナリオ:内藤騎之介

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拡張パック情報

■タイトル:巣作りカリンちゃん-星詠みの神託‐
■ブランド:KarinProject / NEXTON
■発売日:2021年7月30日
■価格:単品 6,600円(税込)
    DL版 5,940円(税込)
    プレミアムパッケージ版 22,000円(税込)

原画  :片桐雛太、八葉香南、MtU、くわだゆうき、かんたか、日陰影次
サブ原画:こ~ちゃ、夏彦、ちよねここ
シナリオ:内藤騎之介(本編)、式乃彩葉(星詠みの神託)

※本作は「拡張パック」のため、プレイするには「巣作りカリンちゃん」本編が必要です※

<プレミアムパッケージセット内容>
・「巣作りカリンちゃん」(ゲーム本体)
・「巣作りカリンちゃん -星詠みの神託-」(拡張パック)
・巣作りカリンちゃんソングアルバムCD
→新ED曲をayumiさん歌唱ver、トウカ、アイシャ、カリンが歌唱するverと各単独歌唱verを収録。
 他、ayumiさん歌唱のイメージソング、榊原ゆいさん歌唱の挿入歌を収録、巣作りカリンちゃん本編のOPとED曲も加えたソングアルバムです。
・ゆらゆらアクリルフィギュア3種セット(カリン/トウカ/レンファ)
・箔押しサイン付きアクリルスタンド

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