エスクードから4月28日に発売された『姫と婬欲のテスタメント』。本作は同社が2019年に発売されて好評を博した『姫と穢欲のサクリファイス』の流れをくむタイトルで、シナリオの進行やプレイヤーの選択&腕前に応じて多彩になっていくコマンドを活用し、お姫様キャラにさまざまな調教を施せるようになる”姫様調教SLG”だ。本記事ではメインヒロイン、シルフィアのHシーンを堪能できる調教パートの魅力を中心に紹介していきたい。
(ライター:マンモス丸谷)
メインヒロインを徹底的に凌辱! ボリュームたっぷりの調教パート
『姫と婬欲のテスタメント』は、主人公グラン・ウッドフォールが自身の目的を達成するために、婚約者に迎え入れたプリンセス、シルフィア・ルミナ・ウィンストルを生贄とした儀式=調教を施していくというストーリーだ。
ゲームは、シルフィアとメイドのヘンリエッタのふたりが、グランの統治するウッドフォール領の古城に入るまでのプロローグ部分が終わると、シルフィアに呪力を注入する儀式を実行する調教パート→調教の効果を高める呪力強化パート→ふたたび調教パート→呪力強化パートというサイクルに入り、各パートの合間にシナリオが進行する。
プレイヤーは上記のような流れで計12回行われる儀式の中で、可能な限りシルフィアに呪力を注ぎ込み、彼女の体に宿る魔力(調教パート時に表示される画面右下のゲージ)を100%充填させることを目指していく。
本作は調教パートでやれることが多く、また毎回の調教結果に応じて得られる魔石の量がゲームの進行にも大きく関わることもあり、メインヒロインであるシルフィアの存在感が頭ひとつ抜けていて、Hシーンも非常に多い。とくに調教パートの差分は豊富で、選んだ調教コマンドが初めてか2回目以降か、その調教でイッたかどうか(オーガズム回数にカウントされたどうか)、そして画面右の”媚態のカンテラ”のレベルに応じて、調教時のCGやボイスが変化する。
Hシーンのシチュエーションも多彩で、触手や獣人化といった本作の中世ファンタジー的世界観にあわせたHシーンはもちろん、SMプレイ、バイブやローター、機械姦など現代的な(?)、道具を使った調教コマンドも複数用意されている。主人公が責めるだけでなく、シルフィアに(催眠をかけて)行為をさせるシチュエーションもあるので、彼女の見た目が気に入った人……というか、「このコのエロいシーンが見たい!」と思った人ならば、本作を買って後悔することはまずない! 後悔どころか、ただならぬご褒美となるだろう。
サブヒロインのHシーン解放が調教の充実にも繋がる優れた構造
シルフィア以外のサブヒロイン、エリザ、ミズベット、ノートのHシーンに関しては、主に呪力強化パートで見ることができる。ここで調教パート中に得た魔石を消費して(グラン以外の)調教コマンドを開放すると、対応したサブヒロインのHシーンがスタート。さらに次回以降の調教パートで選べるコマンドも増えるため、シルフィアの新しいHシーンも見られるという、マジでオトクな仕様となっている。
▲呪力強化パートでサブヒロインの調教コマンドを開放すると、Hシーンが始まる
調教、シナリオ中のHシーンをあわせると30種近いシチュエーションが用意されているシルフィアと比べると、エリザ、ミズベット、ノートらのHシーンは少なめ(それでも各キャラクター5種類以上のHシーンは担保されてはいる)。しかしキャラクターの人となり、作中での目的などは、ストーリーを進めていく中で読むテキスト部分で、かなり厚めに掘り下げられている。
そう、じつはこのゲーム、Hシーンの数や調教パートの作りこみだけでなく、ストーリーの質と量も充実しているのだ。正直筆者は本作をいわゆる”抜きゲー”だと思って遊び始めたので、調教と呪力強化の合間に挟まれるテキストが充実している点にとても一番驚かされた。調教、凌辱がメインのゲームではあるが、女の子キャラクターどうしの会話やコミカルなかけあいなどもそれなりに楽しめ、調教が進んでいくと和姦のような雰囲気にもなっていくので、この手のゲーム(Hシーン)が苦手な人でも楽しめるはずだ。
作業ではなく”攻略”が楽しめる調教&能力強化のプランニング
多くのユーザーがエロゲ―に求めているであろう、シナリオやキャラクターの魅力、Hシーンの質と量を高いレベルでそなえているうえで、調教パートにゲームとしてのやりごたえがあるのも『姫と婬欲のテスタメント』の魅力。本作の調教はただ漠然と見たい調教コマンドを選んでいるだけでは、12回の儀式では魔力が100%まで溜まらず、グッドエンド(ヒロイン個別のエンディング)にたどり着けない可能性が極めて高い。実際筆者も初回プレイでは魔力を60%ほどしか溜められず、バッドエンド気味のルートでゲームを終わらせてしまった。
自分の初回プレイは各種調教コマンドを選ぶたびに溜まっていく4種類の呪力をコツコツ溜めていき魔石に変換、その魔石を使ってサブヒロインの持つ調教コマンドをすべて開放すれば「まあキャラ別エンディングぐらいは見られるかな?」と思っていたのだが、これはかなり甘えた考えだったようで、実際は呪力&魔石集め以上に、シルフィアをいかに気持ちよくするか、いわば”相手の気持ちを考えた”調教が、グッドエンドを迎えるには必要だった。
とくに重要だったのはレベルが上がれば上がるほどシルフィアが淫らになっていく、媚態のカンテラのゲージ溜め。媚態のカンテラゲージはただ呪力を集めているだけではかなり溜まりにくく、レベル3や4まで上げるには4種類の呪力ゲージをひとつずつ溜めて目先の魔石を手に入れていく方法は悪手。むしろ4つのゲージをなるべく均等に上げていき、3つ以上の呪力を同時に魔力に変換、できればその際にシルフィアをイカせられる調教コマンドを選んでオーガズム回数も同時に稼いでおくと、ひとつずつ呪力を上げていった際とは比較にならないほど媚態のカンテラゲージが一気に溜まっていく。
そして媚態のカンテラのレベルが高いと、上位の調教コマンドが選べるようになり、呪力やオーガズムに必要なゲージも効率よく溜まっていき、儀式終了後に得られる魔石の総数も増えるという好循環も生み出せていいことづくめ。
このサイクルに加え、呪力強化パートでグランの基礎能力を上げるのが地味だが重要ということに気づけた2周目は、9、10回目の儀式を迎えるころには魔石があまるようになり、ゲームクリアに必要な魔力100%も無事に達成できた。
ただ、複数のゲージの溜まりやすさを考慮しつつ調教コマンドを選んでいく立ち回りが有効なため、本作を遊んでいるとわいてくるであろう、「シルフィアのHシーンをたくさん見たい!」という欲求を解消することに、じつは通常のゲームプレイはかみ合わせがそこまでよくない。本作を抜き目的で使うなら、まずはバットエンドでもいいからゲームをクリアーしてしまい、無限にシルフィアの調教を楽しめる”DOMINATION”モードをアンロックすることをオススメしたい。
豊富なシチュエーションのHシーンによる実用性、ゲームとして遊びがいのある調教パートに加え、十分なキャラクター描写やストーリーもそなわっている『姫と婬欲のテスタメント』。ハードな調教がメインの題材ということで人を選ぶ部分があるにはあるが、フルプライスに見合ったクオリティとボリュームのエロゲ―に仕上がっているので、ぜひプレイしてみてほしい1本だ。
■タイトル:『姫と婬欲のテスタメント』
■ブランド:エスクード
■ジャンル:姫様調教SLG
■シナリオ:薄迷/シャア専用◎/御導はるか/assault/椿堂結愛
■原画:1035/あおいあいう/トマトーゴ/蒼瀬/結城結
■プログラム:水鼠/KIT
■音楽:エスクード
■CG監修:アーサー石井
■背景監修:望月侑
■デザイン:蒼瀬
■ムービー:NIRAI-KANAI STUDIO
■発売日:2022年4月28日
■対応OS:Windows 11/10/8.1/8/7 ※日本語版(32bit/64bit対応)
■公式サイト:https://www.escude.co.jp/product/testament/top.html
■FANZA GAMES ダウンロードサイト:https://dlsoft.dmm.co.jp/detail/views_0729/