恋を知った美少女たちとのいちゃラブ模様をとことん描く『スタディ§ステディ』に待望の続編が登場。本作の舞台は夏、心も服装も軽やかな陽気の中で描かれる恋愛模様を楽しめるのだ。

本記事では、本作の魅力をネタバレなしでお届けする。

（ライター：メトロ加賀美）

4人の美少女たちと恋におちる

本作に登場するヒロインは4名。幼馴染で理事長の娘でプリンセスと呼ばれる「由乃」、目つきが悪く周囲から遠ざけられているのに打ち解けるとだだ甘お姉ちゃんと化す「やえ」、ギャルで遊び人だが主人公に気さくに接してくる「星彩」、幼い外見にさまざまな牙と棘を隠し持っている「潤海」。

一人一人に強烈な属性と可愛らしさが詰め込まれ、冒頭を遊ぶだけでも誰とステディな関係になるか悩むほど。

本作の大きな見どころは、多くのヒロインで親密な関係になっていく様子と、お互いの気持ちを確認したうえでの「その後」が描かれるところにある。最初は距離感を感じていたヒロインが、仲良くなるにつれていろいろな一面を見せ、気持ちを確認しあったあとは、いちゃラブの境地ともいえるさまざまなエッチに熱中していく……。夏の陽気の中で描かれる、濃厚な恋愛模様は、どのキャラクターのものも実に見ごたえがある。

こうした物語を支えるビジュアル、サウンドも実にクオリティが高い。ビジュアル面では、美麗なイベントCGはもちろんのこと、E-moteを採用した立ち絵は躍動感たっぷりに動く。冒頭で美麗な立ち絵をさまざまに見せつけられて、イベントCGはどうなるのだろう……と期待が膨らみ、実際訪れたイベントシーンではその美しさに息をのむということもあった。

サウンド面では、夏のイメージと、いちゃラブな空気を盛り上げてくれる。筆者は美少女ゲームのBGMを強く記憶するほうではないのだが、本作の場合、印象的なシナリオやシーンと一体化したこともあってか、いくつかのサウンドがプレイ後の今もすぐに思い出せてしまうほどだ。

シチュエーション豊かなエッチシーン

エッチシーンのシチュエーションの多さも見逃せないポイント。最初はうぶなヒロインたちだが、物語が後半に差し掛かかると、出会った頃からは想像もつかないほどエッチなプレイを仕掛けてくれたり、応じてくれたり……。気持ちの通じ合った二人にしかできないような姿を見せてくれる。

エッチシーンは肉感的で、体液の描写も緻密になされており、実にエロティック。本作は、美少女ゲームのジャンル分けでいくと「純愛もの」にくくられる作品だろうが、これほど実用度とバリエーションに富み、かつクオリティを発揮している作品にはなかなかお目にかかれない。

出会ってまもない頃、仲が深まる時期、お互いの気持ちを確かめあう瞬間、そして結ばれた時と、作品の中でヒロインたちの反応や態度はさまざまに変化するが、それを見事に演じきっている声優陣にも驚かされる。

ストレートないちゃラブと思いきや……

基本的には明るい展開が多い本作だが、中にはプレイヤーを驚かせるような仕掛けもちらほら。ただし、ヒロインたちが密かに抱えている秘密など、物語のスパイス要素はほんのり入っている程度で、そういう意味での刺激は少なめ。これは本作が物足りないというわけではなく、いちゃラブという要素にこだわりぬいたうえでの選択だろう。実際に、プレイしているあいだは不満を感じる瞬間はひとつもなかった。

純愛ものというと泣きの要素を強めにいれてきたりもするのだが、本作ではヒロインに影を落とさないよう、うまく設定や描写のコントロールがなされている。意外と重めの設定も、恋愛の力が上回るような形で、解決や未来への歩みが描かれているのが印象的だった。キュートなヒロインたちとのいちゃラブを楽しみたいという方には、間違いなく「刺さる」作品となるだろう。

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■タイトル：スタディ§ステディ2
■ブランド：ま～まれぇど
■発売日：発売中（2022年10月28日）
■ジャンル：もっとふたりっきりの甘いお勉強しちゃおうADV
■価格：通常版9800円（税込1万780円）／抱き枕カバー付き豪華版2万800円（税込2万2880円）
■対応OS：Windows 8.1/10/11
■原画：emily、木場智士
■シナリオ：吉川芳佳 他
■CGチーフ：ばんろっほ
■音楽：solfa
■背景：CWF美術部、
■公式サイト：http://www.web-marmalade.com/products/sts2/