【レビュー】『魔法戦士 FINAL IGNITION』は、20年続いたシリーズを締めくくるにふさわしい大ボリュームのストーリーとエッチシーンが楽しめる!

Triangleより2022年11月25日に発売された『魔法戦士 FINAL IGNITION』。本作は同社が約20年に渡ってコンスタントに制作を続けてきた、『魔法戦士』シリーズの集大成ともいえる作品で、歴代のヒロインが総登場! トータルで60に迫るエッチシーンと、「FINAL IGNITION」と銘打たれた通りの熱いバトルが展開される内容となっている。

(ライター:マンモス丸谷)

トゥルーエンド、バッドエンド、どれもシリーズ最終作として納得度の高いストーリー

『魔法戦士 FINAL IGNITION』は、2002年に発売された『魔法戦士スイートナイツ』から続く、Triangle制作の『魔法戦士』シリーズの最新作。本シリーズは変身ヒロインである魔法戦士が凌辱されるADVというゲームのコンセプトに加えて、物語の舞台や魔法戦士の設定、キャラクターなども引き継がれており、今回の『魔法戦士 FINAL IGNITION』は、シリーズ全体だと22作目(!)にあたる。

▲タイトルに「魔法戦士」が含まれた作品のヒロインが総出演する『魔法戦士 FINAL IGNITION』。過去に発売されたタイトルは魔法戦士20周年ポータルサイトで確認できる

世界観が繋がっているシリーズということで、これまで発売されてきたタイトルにおいても過去作で活躍したヒロインがゲスト出演するケースはあったが、『魔法戦士 FINAL IGNITION』はその規模が段違いなのが特徴のひとつ。過去21作品で魔法戦士として活躍したヒロインはもれなく参戦しており、加えてかつてはプレイヤーの分身=過去作では主人公として魔法戦士を凌辱していくキャラクターも、初期から中期にかけて君臨していたメッツァーや『魔法戦士 イクシードナイツ』から主人公(悪役)として登板したキールらを中心に登場。『魔法戦士』シリーズでなんらかの活躍を見せたキャラクターはほぼほぼ出演しているという、オールスターキャストなゲームとなっている。

▲魔法戦士を凌辱(攻略)する側の視点で進む過去作では主人公格であったキャラクターたちは、本作では敵役として登場する

出演キャラクターはオールスターでお祭り感のある座組になっている本作だが、一方でストーリーのほうは『魔法戦士』シリーズをしっかり完結させようという意識が強めで、かなりシリアス寄り。魔力の暴走による災害や魔物の存在によって治安が悪化した人間社会と魔法戦士エターナルティアが治める異世界ロアを舞台に、完全復活を目指すメッツァー&魔界の組織や、魔法戦士の存在を快く思わない日本政府や異世界ロアの革命派などが暗躍。そんな孤立無援に近い状態で奮闘する魔法戦士たちの戦いが、たっぷりのテキスト量で描かれる。

▲多くの魔法戦士が登場することもあって、バトルシーンも多め
▲物語終盤ではボーカルつきのバトル曲が流れ、ラストバトルを否が応にも盛り上げる

また、十分なテキスト量で語られるストーリーが複数用意されているのも本作の特徴のひとつ。ルート分岐はゲーム序盤で起こるエターナルティアの戦闘での選択肢が正しかったかどうかで判定され、エターナルティアが無事に敵を倒せれば魔法戦士側が勝利を収める、いわゆるトゥルーエンドへ向かうルートへと分岐。逆にエターナルティアが犯される(戦闘敗北によるエッチシーンが発生する)と、メッツァーもしくはキールが支配者として君臨するルートへ突入する。

▲エターナルティアがダークネスティアへと闇堕ちすると、魔法戦士が敗北するルートへの分岐が確定。エンディングまでほぼノンストップで魔法戦士のエッチシーンが展開されていく
▲ルートが大きく分岐したあと現れる選択肢も実は重要。魔法戦士が敗北するルートだと最終的な勝者が変わり、トゥルーエンドルートの場合はすべての戦いが終わった後の世界のありようがかなり変化する

なお、ここでは魔法戦士の大逆転勝利や、平和になった世界が見られるルートのほうを便宜上トゥルーエンドと呼んでいるが、メッツァーorキールが勝利するルートもゲーム上での扱いはほぼ同じ。どのエンディングに到達したとしても、スタッフロールとボーカルつきのエンディングテーマが流れるようになっている。むしろ凌辱系のエロゲ―が好きで『魔法戦士』シリーズをプレイしていた人にとっては、悪役勝利ルートのほうが「トゥルー」な結末と感じるかも。

エッチシーンの多くも悪役勝利ルートに入らないと見られないため、まずはエロ目的で本作を楽しみたいと思っているのなら、エターナルティアが負け続ける選択肢を取っていくことをオススメ(?)したい。

歴代の魔法戦士全員に複数の凌辱シチュエーションが用意されているエッチシーン

メインストーリーやバトルシーンがボリューミーな『魔法戦士 FINAL IGNITION』だが、それに負けず劣らずエッチシーンの量も充実している点にも触れておきたい。

まず、ゲーム内に登場する魔法戦士14人には各キャラ単独で犯されるパートが必ずひとつ用意されており、加えて2人以上の魔法戦士が同時にハードな責めにあうエッチシーンもふたつ存在している。そのためどの魔法戦士であっても、最低3回は凌辱される運命が待っている。

▲魔法戦士が敗北するルートに入ると、まず単独で犯されるエッチシーンが展開され……
▲さらにメッツァーかキール、どちらが支配者になったかによってプレイ内容が変わる複数人姦も見られる

ゲーム序盤から登場する魔法戦士に関しては、ルート分岐前であっても何度か下魔や触手、人間に襲われる。とくに本作内で序盤から主人公のように立ち振る舞うエターナルティアは多難な道のりを歩む存在で、彼女だけは11回犯される機会があり、闇堕ちしたあとで攻め役に回るセックスも含めると、計14種ものエッチシーンでメインを張るキャラクターとなっている。

▲序盤は魔物と戦う機会が多く、分岐によってはダークネスフィアに闇堕ちするエターナルティアは、エッチシーンが突出して多い
▲ゲームクリアー後に見られるシーン回想は60を超える。そのうちの58種はエッチシーン
▲魔法戦士に比べるとあっさりめではあるが、敵役の副官であるココノ、ノエル、マリエラ、サブキャラクターのエスフィナのエッチシーンも存在する
▲エッチシーンだけでなく、バイオレンスな描写が印象に残る18禁美少女ゲームである本作。トゥルーエンドルートで対峙する魔王セルピエンテは、魔法戦士を性的には辱めることなく命を奪いに来る。非常に殺意が高い

ストーリー、エッチシーンともに、長く続いたシリーズを締めくくるにふさわしいボリュームを備えた『魔法戦士 FINAL IGNITION』。『魔法戦士』の世界が完結する感慨とともにテキストを読み進められるシリーズのファンが本作を楽しめるのはもちろんだが、シリーズの門外漢であってもエッチシーンが用意されているヒロインの多さ、話のスケールのデカさなど、プレイしているうちに惹かれるポイントは多いはず。凌辱系が大好物なキミならぜひプレイしてみてほしい。


■タイトル:魔法戦士 FINAL IGNITION
■ブランド:Triangle
■ジャンル:変身ヒロインADV
■発売日:発売中(2022年11月25日発売)
■価格:通常版9680円[税込]
■シナリオ:野山風一郎 / 反事象桂林 / 島村ひろし
■原画:斎藤なつき / Jambread / 佐藤匠 / 瀬之本久史
■音楽:蓮実えれな/Aintops/akira asano
■対応OS: Windows8/8.1/10/11 日本語版
■公式サイト:http://www.route2.co.jp/Triangle/Products/Final/index.html

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