【レビュー】『WANABE→CREATORS』 絶倫モテモテクリエイターの気分が味わえる⁉

DESSERT Softより2023年5月26日に発売された『WANABE→CREATORS』。「『ワナビ』な少年少女たちの青春ドタバタラブコメディADV」と銘打たれた本作は、ノベルの執筆やマンガ制作というクリエイター活動をエッセンスに、7人の美少女に囲まれたハーレム生活を体験できるタイトルだ。本記事では清々しいといえるほどハーレム展開に特化しているストーリー&世界観や、充実した回想機能といった、本作の魅力をお伝えしていきたい。

(ライター:マンモス丸谷)

引きこもりから学園ハーレム生活へのステップアップ

『WANABE→CREATORS』は、主人公である秋津廉の視点でストーリーが進行していくアドベンチャーゲームだ。廉は長期引きこもり中かつ半ば親に見放された形でのひとり暮らし中で、自宅ではマンガ、小説、アニメやゲームに没頭しているという、社会的にかなり切羽詰まった状況に置かれている。

しかし、彼には人気作の二次創作小説で原作者に筆を折らせる「オリジナルキラー」と呼べるほどの完成度の高い物語を作れるという筆力を持っており、その能力に目をつけた本作のヒロイン、現役トップクリエイターJKの紫乃宮リアと出会うことで廉の運命は激変する。

長期の引きこもりがたたって餓死寸前のところをリアに発見されて一命を取りとめると、その才能を見込まれてリアたちとの共同生活がスタート。さらにはクリエイター志望者が集まる常盤学術学園の生徒となって社会復帰、そして美少女4人がそろうクリエイターズサークルの一員になる……という見事なまでのサクセスストーリー(?)となっている。

▲紫乃宮リアとの出会いがきっかけで主人公、秋津廉の置かれた状況は一変。そのジェットコースターのような序章の展開は、体験版で堪能できる

廉が学園に通い始めるゲーム本編に入ると、クリエイター志望のヒロインたちとのコミュニケーションや、作品の面白さを競いあうバトルを経ることでストーリーが進んでいき、エッチシーンも発生するようになる。創作活動をともにしたヒロインと廉は基本的に100%体を重ねることになるのだが、本作の面白いところは廉の本命は紫乃宮リアから動かないという点。

つまりストーリーの進行に合わせてメインヒロインを選ぶという展開はなく、エンディングまで純然たるハーレムものとして物語は進んでいく。

▲創作活動がテーマとなっている作品なため、日常パートではテンポのいいコメディ色強めのかけあいに加えて、ノベル、マンガ、アニメ、ゲームにまつわる小ネタも挟まれる
▲ある程度ゲームが進行すると、廉が創作バトルに勝ったりヒロインの悩みを解決したりするたびにエッチシーンが挿入され、無双(?)状態に突入

実用性重視の抜きゲー、凌辱系の美少女ゲームならともかく、コメディ色が強いとはいえ本作のようなしっかりとしたストーリー&キャラクター描写があるタイプの美少女ゲームで、力技のハーレムエンドが見られるのはレアケースな印象。最近のインターネットで見かけるネットミームや言説も適度に盛り込んでいる作風と合わせて、他ではなかなか見かけない読み味のテキストになっているのも、本作の魅力と言えるだろう。

▲廉が小説投稿サイトにアップしていた二次創作作品がきっかけで話が動いていく作品なので、インターネットまわりをネタにしたギャグはバリエーション豊富

エッチシーンはもちろん、日常パートの回想機能も充実

本作でエッチシーンが用意されているのは、メインヒロインである紫乃宮リアとお付きのメイドふたり(比良坂奈々美、相沢心)、学園のクリエイティブサークルに所属する4人(塔ノ沢凛音、紀伊國姫子、早風舞、織部桃佳)の計7名。前述した通り本作はハーレムもの、プレイヤーがヒロインの中から本命を決めるという展開がないため、本編で挿入されるエッチシーンを見逃すという心配はない。

ただしエンディングムービーが流れた後に見られるエッチシーンは選択肢によって変化するため、ここでのセーブは忘れないようにしたい。

▲ゲーム本編は一本道で進むため、進行度に合わせての細かいセーブは不要。だがエンディング後に誰とエッチするかは選択制なため注意が必要
▲ヒロインとのエッチシーンはそれぞれ1~3つで、7人あわせて15シーン。ただし1回の行為中に複数のプレイ(フェラ~パイズリ~本番など)、または体位を変えることが多いため、1シーンで使われるCGは多め

また、本作はエッチシーンだけではなく、日常パートのシーン回想が充実しているのも特徴。一度ゲームをクリアーしてしまえば、あらゆるシーンを見返せるため、ストーリーやキャラクターの魅力を再確認することが容易となっている。

▲エッチシーン以外の日常パートは約140シーンにわけられた状態で「シナリオ鑑賞」に収録。ゲームクリアー後はいつでも見返すことができる

ワナビ(クリエイター志望)をテーマにしたコメディをボリュームたっぷりのテキストと魅力的なキャラクターで描いた『WANABE→CREATORS』。現代のオタクコンテンツ(とくに小説投稿サイト)にアンテナを張り続けている人や、女の子が不幸にならないハーレムものを求めている人にはとくにオススメしたい1本だ。

最後にちょっとした情報を。パッケージ版の早期購入特典として、待望のハーレムエッチシーンの追加パッチが近日公開予定とのこと。公開されたら、ぜひともダウンロードしてプレイしてみたいね。また、こちらの追加パッチは、ダウンロード購入した人向けに追加パッチ単品でのダウンロード販売も予定されているとのこと。引き続き公式サイト等の情報更新をチェックしよう。


■タイトル:WANABE→CREATORS
■ブランド:DESSERT Soft
■ジャンル:『ワナビ』な少年少女たちの青春ドタバタラブコメディADV
■発売日:発売中(パッケージ版:2023年5月26日、ダウンロード版:2023年6月30日)
■価格:
 パッケージ版・ダウンロード版 7,920円[税込]
 豪華限定版 12,320円[税込]
■制作スタッフ(一部):
 シナリオ:十全
 原画・キャラクターデザイン:了藤誠仁
■対応OS:Windows8.1/10/11
■公式サイト:https://app.candysoft.jp/products/dessertsoft/wannabe

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