【レビュー】伝説の脱衣麻雀『アイドル麻雀ファイナルロマンス2・R・4 Special』、脱衣はオリジナルを尊重しつつ麻雀部分は快適に! 令和仕様で遊びやすく!!

昭和から平成にかけてのゲームセンターで定番ジャンルとして手堅い地位を確立していた「脱衣麻雀」。当時のおじさん(と青少年?)の心を揺さぶったジャンルとして、多くのゲームセンターにはそのコーナーがあった、その脱衣麻雀を代表するシリーズ『アイドル麻雀ファイナルロマンス』が、この令和の時代に復活! PC用のR-15タイトル『アイドル麻雀ファイナルロマンス2・R・4 Special』として、DMM GAMESより2023年8月25日に発売された。

本記事ではPCへの移植でついに実現した完璧な脱衣シーン、テンポよく遊べてその気になればチートパワーで強引に勝ちをもぎ取れる2人打ち麻雀の楽しさなど、本作の魅力を語っていきたい。

(ライター:マンモス丸谷)

ついに「パーフェクト」な脱衣シーンが実現!?

『アイドル麻雀ファイナルロマンス2・R・4 Special』は、1991年から1998年にかけてビデオシステムが開発し、ゲームセンター向けにリリースされた脱衣麻雀ゲーム『ファイナルロマンス』シリーズをまとめて収録したタイトルだ。アニメ調の絵で描かれた美少女キャラクターの脱衣が見られるというシリーズのコンセプトを定めた『アイドル麻雀ファイナルロマンス2』、脱衣シーンをアニメーションで描いた『アイドル麻雀ファイナルロマンスR』、前2作から世界観を一新して今回発移植の『アイドル麻雀ファイナルロマンス4』と、計3作が遊べるようになっている。

▲さまざまなコスチュームを纏った美少女キャラクターと2人打ち麻雀で勝負するという、シリーズの基礎を固めてヒット作となった、『アイドル麻雀ファイナルロマンス2』
▲脱衣シーンにアニメーションを実装した『アイドル麻雀ファイナルロマンスR』
▲キャラクターデザインを一新しつつ、美少女コンテスト「ミス・ファイナルロマンス」をスカウトするというストーリー性も追加された、『アイドル麻雀ファイナルロマンス4』

今回PCで発売される本作の魅力といえば、何と言っても脱衣シーンが原作(アーケード版)準拠になったこと。『2』、『R』は2021年に復刻しているものの、家庭用ハードでの発売だったため、脱衣シーンになると「謎の光」が発生。『ファイナルロマンス』シリーズをゲームセンターでプレイしていて一番見たかった部分(乳首)は拝めなかったが、本作ではそういった規制は一切ナシ! アーケード版とほぼ同じ脱衣アニメーションが見られるうえ、『R』、『4』にはそれぞれのタイトルでキャラクターデザインを担当したすぎやま現象氏、あかつきごもく氏による描きおろしや加筆修正が施された脱衣ビジュアルも追加。オリジナル版が持つ1990年代の雰囲気を残した、素晴らしい仕様となっている。

▲オリジナルの脱衣シーンの演出は尊重しつつ、画像の解像度など当時のものから改良が施されているシーンもある
▲本作が初めての復刻となる『4』には、多数の描きおろしイラストが収録されている

快適に遊べつつ、イカサマで強引にも勝ちにいける麻雀パート

美少女キャラクターの脱衣シーンの再現&進化に力が注がれている本作だが、麻雀パートを気持ちよく遊べるよう、さまざまな気配りが施されているのも魅力のひとつ。

まず本作の麻雀パートは3作いずれもプレイヤー側の持ち時間が無限で、納得いくまで考え抜いたうえでの打牌が可能。一方でCPUに待たされることがないため、非常にプレイヤー本位なテンポで局を進められるのは嬉しいボイントだ。

▲『2』、『R』、『4』、どのタイトルでもテンポよく麻雀が打てる

また、ここからはいちプレイヤーの印象の話になってしまうが、ゲーセンで脱衣麻雀を遊んでいた人間が当時を振り返るときのつらかった思い出、いろいろあるよね。たとえば……

  • 「ゲーム開始と同時にアガられた」
  • 「こっちが打った牌だけ鳴かれる」
  • 「CPUの配牌がよすぎる」

といった「ゲーセン脱衣麻雀あるある」に悩まされることはほぼなかった(①に関しては8時間ほどプレイしても一度も発生せず)。唯一、③の配牌だけは、最近の対人戦がメインの麻雀ゲームと比べると高い役(得点)が頻繁に成立している気はしたが、これはCPU側だけでなく、プレイヤー側にも高い役が出せそうな牌が流れてくる傾向を感じた。脱衣麻雀ならではのお約束、プレイヤー側は1000点、CPU側は10000点以上からスタートするというルールは健在なため、プレイヤーが不利な戦いを強いられるのは事実ではあるが、対局が始まったあとの牌の流れに必要以上の理不尽さは感じない。

そのため個人的には「高い役がバンバン出て得点が大きく動く麻雀マンガのような対局!」として楽しめた。

▲人間側は必ず1000点でスタートする仕様なので、1戦目はどんな手でアガられても勝負が決する。CPU、プレイヤー、双方に高い役が出やすい傾向なのは、むしろメリットと思える展開になることも少なくない
▲どうしてもCPUの配牌に作為を感じる人は、対戦前に購入できる相手の牌を透けさせるアイテムを使って観察してみるといい。たいていは「めちゃくちゃツキまくってる人間」レベルの配牌に収まっていることを感じられるはずだ

そして本作の場合、麻雀パートでやりたい放題ができるのはむしろプレイヤーのほう。『ファイナルロマンス』シリーズには稼いだ所持金(点棒)によってさまざまなイカサマアイテムを購入できるシステムがあるが、ゲーム開始前に選べる設定で「チート」をONにしておくと、初戦から所持金マックスの状態でゲームがスタート。

結果、毎回イカサマアイテムが買い放題になる。アイテムの種類は『2』、『R』、『4』で微妙に異なるが、牌交換やリーチした瞬間にアガりが確定するリーチ棒、積み込みアイテムなどを駆使すれば、容易に勝ち進んでいけるはず。

少なくともアガれないとゲームオーバーがほぼ確定する一局目は高確率で乗り越えられるので、ゲーセンではなかなかできなかった「麻雀そのものを楽しむ」という行為も、家のPCで無限に遊べる本作であれば十分に実現可能だ。

▲ある程度の緊張感を持って遊びたい人は、圧倒的に不利な1局目を乗りきるためにイカサマアイテムを使っていくのがオススメ
▲『ファイナルロマンス』シリーズは、途中で負けても一度脱がせた服はそのまま維持される。何度コンティニューしても3回脱がせれば最終的に勝ちとなる、良心的な仕様

アーケードゲームとして稼働していた時代には成しえなかった完全な脱衣シーンを再現しつつ、麻雀ゲームとしても遊びやすい手触りになっている『アイドル麻雀ファイナルロマンス2・R・4 Special』。脱衣麻雀をプレイした経験がある人だけでなく、自分も相手も高い役でアガれる大胆な麻雀、イカサマアイテムを使った笑える麻雀をやってみたいという人にもオススメしたいタイトルだ。


■タイトル:アイドル麻雀ファイナルロマンス2・R・4 Special
■ブランド:DMM GAMES
■ジャンル:2人打ち美少女麻雀
■発売日:発売中(2023年8月25日)
■価格:
 パッケージ版 通常版 8,778円(税込) / 特装版 10,978円(税込
 ダウンロード版 通常版 7,980円(税込) / DL特装版 8,980円(税込)
■制作スタッフ(一部):
 原画・キャラクターデザイン:すぎやま現象、あかつきごもく
■対応OS:Windows 10/11(64Bit)
■公式サイト:https://idolmahjong.dmm.com/

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