【レビュー】ヒロインを調教して強化し、敵を討つ!? 『戦巫〈センナギ〉―穢れた契りと神ころも―』の持つユニークな魅力とは!?

「巫女を穢すことで覚醒を促し、この世の脅威となる者を退ける力を得る」というエロゲーの世界でしか許されなそうな設定を邁進するエスクードの最新作が『戦巫〈センナギ〉―穢れた契りと神ころも―』が話題沸騰中だ。

重厚な世界観と、”調教もの”としての満足感の高いエロティックな描写、そしてキュートなヒロインが同居するのはもちろん、本戦闘、調教、ストーリー進行という3つのパートが遊びごたえのある形で用意されているのも好評を集めている理由だろう。

本記事では、その見どころと魅力を語る。

(ライター:目黒駅田中)

▲ヒロインの姫華を思うがままに調教し、魔と戦うための力を引き出すのだ

【冒頭のあらすじ】
巫女を調教し、その力を覚醒させよ!

主人公、伏守奏真(ふせもり・そうま)は、桜舞市(おうまし)を訪れる。桜舞には、神に仕え、人の世を乱す「夜魔(やま)」を狩る「魔祓い」の一族が暮らしている。

魔祓いの使命を持つ神子園姫華(みこその・ひめか)は、その身に特別な宿命を負った少女。神の衣をまとい、退魔の神刀で夜魔を討つ姫巫女「戦巫(せんなぎ)」として、桜舞の街を守っているのだ。
しかし近ごろ、桜舞周辺では、強力な夜魔が出現しており、それらを迎撃するためには戦巫の力を高めなければならないという。

奏真が桜舞に呼ばれたのは、巫女を様々に辱め神の力をその身に宿す、外法の淫儀を執り行うため。――姫華を穢し、戦巫の力を覚醒(めざめ)させる――

奏真と姫華は、出会って間もなく、お互いのことをよく知る機会もなく、愛情を育む間もなく、調教する者とされる者の運命を歩み始めることになる。

▲魔祓いの一族として夜魔を狩る使命を持つ姫華。しかし、桜舞市に現れた夜魔と戦うためには、さらなる力を得る必要がある
▲普段の姫華は、黒髪の美少女。戦巫としての力が解放されると、髪がピンク色へと変化する
▲物語のプロローグでは、夜魔たちの脅威が描かれる。敵の行動を中心に描いたシーンだが、本作の世界観を迫力たっぷりに見せるオープニングとなっている

【ゲームシステム】
マップ上を移動し、次の「行動」を決めよう

夜魔との戦いの間に調教を行い、次の強敵に備えるというのが本作の主な流れになる。ストーリーは「マップ」を攻略していくことで進行するという仕組みだ。マップ上には、戦闘、調教、イベントなどが配置されており、プレイヤーが選んだ行動を実行していくことになる。マップ上のゴールマスに到達すればステージクリアとなり、次のステージに進むことができるが、そこまでの行動をプレイヤー側である程度コントロールできる仕組みになっている。

▲ゲームの基本となるマップモード。この上のマスをどのように進めていくかはプレイヤー次第だ。戦闘で登場する夜魔はどんどん強力になっていくため、姫華の調教をこまめにこなすのが攻略のコツ

神儀調教という調教パートでは、姫華とのプレイ内容で、戦闘でのステータスが変化するという仕組みになっている。調教は3つの儀式に区切られており、それぞれのパートで目標が異なる。

調教の第一の儀式では、愛撫などノーマルな調教行為を行いながら、“清め”ゲージを100%にするのが目的。ここで消費した時間から第二、第三の儀式の残り時間が算出される。第二の儀式は、バイブなどの道具を使ったSM的な調教を行い、第三の儀式に影響する成長上限を決めるというもの。第三の儀式は、露出プレイなどの調教で、戦闘ステータスの上昇値を、第二の儀式で得た成長上限へと導いていく。

▲第一の儀式となる”清めの儀”では、比較的ノーマルなプレイからスタートする。まずは左上にある清めゲージを貯めるのだ。選択するプレイに応じて、清めゲージの増え方や、残り時間(画面右下のロウソク)の減少量が変化する
▲第二の儀式”造りの儀”では、道具などを使ったプレイで調教。プレイに応じて、性感、羞恥、不浄、被虐の4パラメーターの上限値が変化する
▲第三の儀式”神宿の儀”では、姫華が戦巫姿となった状態で調教。第二の儀式で決定した上限値を満たすようにコマンドを選ぶと、姫華を大きく成長させられる……が、本能のままにプレイしても、ゲームクリアーすることは可能だ

調教で強化した姫華の力は、夜魔とのバトルで発揮される。夜魔とのバトルは、リアルタイムバトルとなっており、プレイヤーは奏真として姫華の戦いをサポートする。具体的には、戦況に応じて姫華の攻撃対象を変化させたり、戦闘支援という補助コマンドを選んでサポートするのだが、一部の敵はうまくサポートを使いこなさないと敗北してしまうくらいには強いので、心地よい頭脳戦が楽しめる。

とくに、初プレイでは多くのバトルで苦戦を強いられる歯ごたえとなっているため、美少女ゲームとしては珍しい上達ややり込みの過程も楽しめる。美少女ゲームに難度を求めていないという方には、しっかりと救済措置もあるのでご安心を、大きな戦いは敗北してしまっても「敵を弱体化して再戦」などのコマンドが選べるので安心だ。

▲姫華は基本的に自動行動を繰り返して攻撃してくれる。プレイヤーは、画面中央の戦闘支援コマンド「猛攻」「防癒」「瞬迅」を状況に応じて使い分けたり、姫華の攻撃対象を指定することで戦闘を進める。ちなみに「待機モード」をオンにすると、姫華の自動攻撃をストップできる。この場合は、コマンド選択式RPGのようなプレイフィールで楽しめる

【ここも見どころ】
ダークになりがちな調教ものを楽しいドラマにする工夫

マップ上には、奏真と姫華の学園生活を描くマスがいくつか存在する。ここに移動すると、二人の学園パートを物語として楽しむことができる。実は姫華は奏真がクラスメイトだと気づいていないというシチュエーションになっており、夜魔と戦う姫華は奏真のことを魔祓いのパートナー”犬咬”として認識しているものの、仮面を被った犬咬の正体が、クラスメイトの奏真だとは知らないのだ。

そうとは知らず、奏真に徐々に心を許していく姫華、そして、正体を悟られてはならないと焦る奏真の間で、繰り広げられるやりとりが、調教ものという暗めになりがちなジャンルに、明るい雰囲気を絶妙に加えてくれる。

▲学園パートでは、魅力的なサブキャラクターも登場し、姫華と奏真の昼の顔が描かれる

また、敵となる夜魔についても、物語を進めるにつれて、ただ恐れるべき敵ではないことも次第にわかってくる。夜魔たちが抱える想いなども徐々に明かされていき、気が付くころには、夜魔のもつ魅力に惹かれてしまうプレイヤーもいることだろう。調教対象でありメインヒロインは姫華だが、夜魔とのエッチシーンももちろん用意されているのも嬉しいポイントだ。

▲一見、危険な存在として描かれる夜魔だが、彼女たちにもいろいろな想いがあることがわかってくる
▲夜魔たちとエッチシーンも描かれる。戦いのときとは違う表情を見せてくれる

気軽にも、こだわっても楽しめる!!
柔軟なゲーム内容に脱帽!

本作は、気軽にも、こだわっても遊べる実にユニークな美少女ゲームである。先にも述べたように、育成方針や戦闘の勝敗にそれほどこだわらなければ、思うがままにプレイしてもクリアは可能。しかし、より多くの戦闘に勝とうとすれば、育成の効率や、戦闘の戦略などにこだわる必要が出てくる。

筆者は、一見シンプルに見えるバトルと調教の奥深いバランスに引き込まれ、セーブ&ロードでいろいろなバトルを試しながら一通り本作を楽しませてもらった。

▲育成をうまく行わないと厳しいバトルもある。やりこむ上ではこだわるポイントだが、負けてしまっても救済措置はあるので、物語だけを楽しみたいという方は、ゆるくプレイしてもクリア可能だ

もちろん、エロゲーとしての実用度も頗る高い。姫華とのプレイを繰り返していると、新たなプレイが可能になるのだが、その中には、ファンタジーな力を駆使してユニークなものもある。姫華はエッチシーンも肉感的に、キュートに描かれているので、プレイの見ごたえは抜群だ。また、クリアーすると”完全調教モード”が解放され、ここではより自由に姫華を調教できる。

▲主人公が不思議な力で分身して、姫華を犯すプレイも。実用性もお見事

『戦巫〈センナギ〉―穢れた契りと神ころも―』は、シリアスもコミカルも、エロも絶妙に混ざったハイブリッドな美少女ゲームといえるだろう。バトルや調教物がジャンルとして苦手という方も、これならきっと楽しめるのではないだろうか。おすすめの1本である。

ちなみに、本作はFANZA GAMESの「美少女ゲームブラウザ版(β)」というサービスにも対応しており、FANZA GAMESでダウンロード版を購入すると”おまけ”としてブラウザでも遊べるようになる。お手持ちのタブレットやスマホでも、本作をたっぷりと楽しみたい!という方におすすめだ。


■タイトル:戦巫〈センナギ〉―穢れた契りと神ころも―
■ブランド:エスクード
■発売日:2023年10月27日
■価格:9680円[税込]
■対応OS:Windows:10/11
■年齢区分:18歳未満購入禁止
■スタッフ:
原画:ちょびぺろ/あおいあいう/蒼瀬/緋賀ゆかり
シナリオ:薄迷/野原駈/シャア専用◎/御導はるか
■キャスト:
神子園姫華:CV 青葉りんご
エル CV 乙倉由依
サーリャ:CV 君島りさ
ムツ: CV 倉下撫子
シャルロッテ:CV 叶一華
徒野さくや:CV 花月さや
酒井戸清吉:CV 世見たづね
■製品URL:https://www.escude.co.jp/product/sen_nagi/top.html

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