萌えゲーアワード2023大賞は『サクラノ刻 -櫻の森の下を歩む-』に決定! その他、多くのユーザーから支持を得た美少女ゲームを一挙に紹介!

2024年5月17日、萌えゲーアワード2023大賞および各賞が発表された。この「萌えゲーアワード」は、業界審査団体の審査を経て発売された全PCゲームタイトル(「18禁」「E15」「E12」「全年齢」問わず)から優れた作品をユーザーや販売本数などで選出し、各賞を決定している年1回のイベントだ。

過去最高の規模となった2023年度は20万票以上の投票があった。各賞を受賞したタイトル以外にも多くのPCゲームに投票が寄せられ、多様化した美少女ゲームを楽しみ、受け入れるユーザーが増えてきたことを感じさせる結果となった。

以下、各賞を紹介していこう。

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大賞

  • 『サクラノ刻 -櫻の森の下を歩む-』

萌えゲーアワード大賞2023の大賞を獲得したのは『サクラノ刻 -櫻の森の下を歩む-』。シリーズの前作にあたる作品の発売から7年の時を経て発売された本作は、大きな話題を呼んだ。キャラクターと世界観の描写が実に繊細かつ丁寧で、この作品ならではの揺るがない独自性は見事の一言。ユーザー支持賞、シナリオ賞、グラフィック賞、そしてベストヒロイン賞も本作が受賞していることも、そのクオリティの高さを認めるユーザーが多かったことを物語っている。本作を構成する要素はどれも実に高レベルで、美少女ゲームという表現のひとつの極致と言っていいだろう。また、ベストヒロイン賞の投票は本作に集中しており、その中で僅差をつける形で「夏目藍」が受賞した。

ユーザー支持賞

  • 『サクラノ刻 -櫻の森の下を歩む-』
  • 『アマカノ2+』
  • 『Geminism ~げみにずむ~』

多くのユーザーからの投票を集めた作品に贈られるユーザー支持賞に輝いたのは、『サクラノ刻 -櫻の森の下を歩む-』、『アマカノ2+』、『Geminism ~げみにずむ~』の3タイトルだ。

『アマカノ2+』は、『アマカノ2』のアフターストーリーにあたる作品だが、新ヒロインの追加や、アフターストーリーとは思えないほどボリュームのある、濃厚な恋模様を描いた挑戦的な作品である。美少女ゲームのひとつのゴールである恋の成就から、さらに掘り下げたところを描いたシナリオは、ただ甘いだけではなく、しっかりと心揺さぶる要素が散りばめられている。また、エロティックなシーンで多くみられる濃厚な描写もこの作品の大きな魅力のひとつだ。本作はほかにも、純愛系作品賞やグラフィック賞も受賞している。

美少女ゲーム史における伝説的ブランドの復活作として世に登場した『Geminism ~げみにずむ~』は、予想だにしない世界観の中で、型にはまらないキャラクターたちが繰り広げる異様なドラマを描いた作品だ。最初、理解に苦しむような不可思議な設定もあるものの、物語を読み進めていくと、その不可思議が美しく溶け出していく。エロティックかつ時にグロテスクという、コントラストのあるゲーム展開は、この作品でしか味わえない複雑な妙味となっている。同作はサウンド賞も受賞しており、シーンにあったサウンドも高い評価を得ている。

シナリオ賞

  • 『サクラノ刻 -櫻の森の下を歩む-』
  • 『コイバナ恋愛』
  • 『Geminism ~げみにずむ~』

シナリオ賞を獲得した『コイバナ恋愛』は、そのタイトルの通り「恋バナ」をテーマにした作品だ。理想と現実の違いや、思い通りにならない日常にあがきつつも、恋がしたいという登場人物たちがぶつかりあう。冒頭だけを見るとコミカルなストーリーだが、プレイヤーの心を揺さぶるシーンも満載となっている。キュートなキャラクターデザインと声優の名演技はもちろん、サブキャラクター同士の恋愛をはっきりと描いているところも見どころのひとつだ。主人公とヒロイン以外にも注力した、挑戦的な作品と言えるだろう。

純愛系作品賞

  • 『アマカノ2+』
  • 『恋にはあまえが必要です』
  • 『乙女の剣と秘めごとコンチェルト』

『恋にはあまえが必要です』は、「ヒロインに甘えられる」ルートと、「ヒロインに甘やかされる」ルートという1人のヒロインにつき2つの個別ルートを設けた挑戦的な作品。結果として1人のヒロインの魅力を多角的に描くことに成功し、ヒロインへの愛着が高まる美少女ゲームとして受け入れられた。個別ルートは従来の美少女ゲームでありがちな、「こういうシーンも見てみたい」という欲求にも応えてくれるほどボリュームがあり、見ごたえたっぷり。また、ヒロイン視点で描かれるシーンも見どころのひとつ。甘い恋愛において、ヒロインがどのような気持ちでいるかをしっかりと描き出している。

乙女シリーズという女装ものの最新作である『乙女の剣と秘めごとコンチェルト』は、主人公が女学校の騎士育成科へと編入するというユニークな物語を描く。女性同士の精神的な交流を描いたようなシーンもあれば、男女の恋愛が育っていく様を描いたようなシーンもあり、一粒で二度おいしい作品として多くのファンを獲得した。エッチシーンも実に独特で、女装した主人公×ヒロインという組み合わせが、女性同士のエッチシーンのように描かれたり、時には女性から敏感なところを責められるように描かれたりと、実に彩り豊か。

エロス系作品賞PINK

  • 『リアルエロゲシチュエーション!DT』
  • 『ミート・イート・ガール』
  • 『夕凪荘のS級の彼女たち2』

『リアルエロゲシチュエーション!DT』は「エッチから始める恋愛フラグ」をテーマにした怪作だが、プレイフィールは実に爽快。恋愛フラグクラッシャーであることを自覚する主人公が「童貞を頂戴」と言い寄られるところからはじまる不思議な物語は、パワフルなエッチシーンをこれでもかと見せつけてくれる。いわゆる「実用性の高い」美少女ゲームではあるが、コミカルなシーンも見どころたっぷり。プレイしていて思わず笑みがこぼれてしまうようなやりとりも多い。また、ヒロインはきわめて個性的で、どのルートもただエッチなだけではないドラマが待っている。

主人公一人にヒロイン4人の「漫研」で、甘くエッチな部活の日々を過ごす超実用的ゲーム『ミート・イート・ガール』。アニメーションするエッチシーンが豊富で、暴力的巨乳を持つ肉感的なヒロインの全身がぶるんぶるんと揺れる様は圧巻の一言。プレイのバリエーションも多彩かつ、全裸から着衣、コスプレまで至れり尽くせりの内容となっている。ヒロインたちから放たれる、恥じらいのセリフや、エロティックなセリフは突き刺さるような破壊力がある。集中できる環境で、音声オンでプレイしてほしい一作だ。

『夕凪荘のS級の彼女たち2』は、S級の人しか入れない謎のアパート夕凪荘を舞台に、主人公とヒロインたちのエッチな毎日を描く。S級に「ウザい」、「心配性」、「ムッツリスケベ」、「上がりやすい」という属性を持つヒロインたちは一見癖が強すぎるように見えるが、この癖の強さがあるからこそにぎやかな日常シーンが実に楽しく、不思議なテンションでさまざまなプレイに挑むエッチシーンも実にユニークなものになっている。ヒロインの個性を絶妙に醸し出すキャラクターデザインと声優陣の熱演も大きな魅力。ヒロインたちのボディは肉感的で巨乳揃い。公式サイトでは「他の人よりはやや小さめ」と書かれていても、それはほかの人が大きすぎるだけなのだ。

エロス系作品賞BLACK

  • 『淫獄の放課後』
  • 『僕がいない間に変貌えられた妻の秘肉 ~ラブラブ新婚妻は他の男に抱かれ淫らに喘ぐ夢を見るか~』
  • 『虜ノ誓 ~仲間のために身体を賭ける処女の仁義~』

ダークなエロに定評のあるブランドBISHOPの『淫獄の放課後』は、超過激な調教もの。女性を発情させる効果のある精液を持つ主人公による調教は、可憐な乙女たちを快楽の渦へと陥れていく。イベントシーンのほとんどが調教やエッチシーンで占められており、エッチシーンを鑑賞するためのオプション機能も充実している。また、調教中の過激なボイスも淫語完全無修正かつフルボイスとなっており、視覚だけでなく聴覚にも強烈な刺激を投げかけてくる。フェティッシュなプレイも満載で、着衣やコスプレでのエッチシーンも見ごたえ十分だ。

『僕がいない間に変貌えられた妻の秘肉 ~ラブラブ新婚妻は他の男に抱かれ淫らに喘ぐ夢を見るか~』は、タイトルが示すようにNTR要素のあるエロティックな作品。NTRに絡んでくる男性キャラクターは二名で、一人は恋愛感情で、もう一人は快楽で揺さぶりをかけてくる。この二人の間男の間で揺れる人妻の感情の描写が見事で、「堕ちていく」感覚も鮮烈に描かれている。エッチシーンでは相手となる男性キャラクターによってさまざまなプレイが見られる。

『虜ノ誓 ~仲間のために身体を賭ける処女の仁義~』は調教ものとはいえ、グラフィックの質感やヒロインの雰囲気がとにかくキュートなため、調教ものを好むプレイヤーだけでなく、幅広い層の人気を獲得している。もちろん、収録されているプレイは多彩かつ、複数プレイなども収録されているので、過激さ重視の方も物足りなさを感じることはない。また、エロス系作品賞BLACK部門受賞作としては異例の多さで、他の賞への投票が行われたことからも、本作の完成度の高さが伺える。特に、グラフィック賞やベストヒロイン賞部門では受賞作に迫る得票数を得た。調教ゲーというジャンルを超えて、多くのファンに愛された作品と言えるだろう。

グラフィック賞

  • 『ハニカム』
  • 『サクラノ刻 -櫻の森の下を歩む-』
  • 『アマカノ2+』

『ハニカム』はILLGAMESから発売された、3Dモデルのキャラクターがエッチに動く作品。プレイヤーの好みをとことん反映できるキャラクタークリエイトシステムを搭載しており、その自由度は極めて高い。そのうえ、キャラクタークリエイト自体の操作は簡単なため、想像していた理想のヒロインを簡単にゲームの中に再現できるのだ。作成した理想のキャラクターとさまざまなプレイを楽しむという実用に振り切った潔い作りも注目すべき点だろう。恋愛のかけひきなどをすっとばしてエッチに至れるのは味気ないと思う方がいるかもしれないが、本作の場合はそのエッチが超過激かつ超濃厚。必見のクオリティとなっている。

サウンド賞

  • 『D.C.5 ~ダ・カーポ5~』
  • 『ユズリハの詩 ~異能力組織犯罪対策部 特殊機動隊 第二課~』
  • 『Geminism ~げみにずむ~』

『D.C.5 ~ダ・カーポ5~』は大人気シリーズのナンバリングタイトルとして、継承すべきものをうまく残し、同時に新規性を感じさせるシナリオで話題となったタイトル。萌えゲーアワード2023では、シナリオと絶妙に絡むサウンド面が高い評価を得た。美少女ゲームの醍醐味ともいえるOP、EDテーマもシナリオとマッチしたものになっており、クリア後に聞くと違った印象を覚える名曲という声も寄せられた。なお、本作は全年齢対象の作品となっているが、他の賞でも多数得票が見られ、その人気の高さを感じさせた。

『ユズリハの詩 ~異能力組織犯罪対策部 特殊機動隊 第二課~』人の社会で畏れられる「異能力」をテーマに盛り込んだ作品で、熱い展開のバトルや、シリアスなかけひき、心温まる恋愛模様など、さまざまなドラマが見られる傑作だ。シナリオとバリエーション豊かなシーンに対応するサウンドを評価する声が多く、この度の受賞となった。また、キャラクターの描き分けと、その魅力の放出も本作の見どころのひとつ。ベストヒロイン賞では、さまざまなキャラクターに多数の投票が見られた。

ロープライス賞

  • 『ガルドマ -女子寮の管理人-』
  • 『神楽黎明記 ~御琴の章~』
  • 『FLIP*FLOP ~RAMBLING OVERRUN~』

『ガルドマ -女子寮の管理人-』は、美麗なグラフィックでエロティックな女子寮での出来事を描く作品。ロープライスとは思えない表現の多彩さに驚かされたプレイヤーも多かったようだ。物語はいわゆるハーレムもので、とにかくエッチにこだわりぬいた作品だが、それでもプレイ後に愛着がわくほどヒロインたちが魅力的。イベントシーンだけでなく、立ち絵のクオリティを支持する声も多く寄せられた。2024年には、『ガルドマ -女子寮の管理人- After』も発売され、こちらも高い人気を博している。

『神楽黎明記 ~御琴の章~』はやりこみにすら耐えうるゲームパートの面白さと、ヒロインが敗北したらエッチなことをされてしまうという要素のバランスを評価する声が多く寄せられた。通常、勝ち負けのあるゲームでは、敗北しないほうが良いはずなのに、本作では敗北することでエッチなヒロインの姿を見ることができてしまうのだ。シリーズものとして人気を獲得している作品でもあり、本作ではシリーズの集大成ともいえるような出来栄えになっている。

『FLIP*FLOP ~RAMBLING OVERRUN~』は、2022年発売の『FLIP*FLOP 〜INNOCENCE OVERCLOCK〜』の続編にあたる作品で、本作でも「萌えゲー」としての破壊力は抜群。ヒロインたちの「可愛さ」のパラメーターが振り切れた作品となっており、本作のヒロイン月ヶ丘 蘭の虜になったプレイヤーも多い。声優陣の演技を評価する声も多く寄せられており、日常のコミカルなシーンと、甘い声のシーンのギャップは本作の大きな魅力となっている。前作を遊んだ方向けの作品だが、ロープライス作品なので、セットで手に取りやすいのも嬉しいところだ。

ニューブランド賞

  • 『dROSEra ~レディ・バッドエンドの初恋~』

2023年に発足した気鋭の新ブランドが制作した作品を対象に投票が行われたニューブランド賞はTilyの『dROSEra ~レディ・バッドエンドの初恋~』が受賞した。バッドエンドな妄想でしか興奮できない特殊性癖のヒロインを相手にした恋模様は、コミカル一直線化と思いきや、予想外なドラマの連続で、時には涙腺を揺さぶるような展開も。ヒロインを一人に絞ったことで、特殊すぎるヒロインの魅力を余すところなく描き切っている。シナリオ賞でも多くの得票があり、コアな美少女ゲームファンにも支持された作品となった。

FANZA GAMES賞

DL部門:『ハニカム』
ブラウザ版(β)部門:『もっと!孕ませ!炎のおっぱい異世界 おっぱいメイド学園!』
androidアプリ部門:『魔王が現代世界に転生したらおっぱいを愛でなくてはならなくなった件』

FANZA GAMESより、優れたセールスを集めた『ハニカム』、ブラウザ版サービスで好評を博した『もっと!孕ませ!炎のおっぱい異世界 おっぱいメイド学園!』、アプリ版『魔王が現代世界に転生したらおっぱいを愛でなくてはならなくなった件』が表彰された。

『もっと!孕ませ!炎のおっぱい異世界 おっぱいメイド学園!』は、アニメーションするエッチシーンを盛り込んだ実用性に富んだ作品で、シリーズものとしての人気も高い。ブラウザ版という新たなプラットフォームに対応したことで、スマートフォンや他ブレッドでも気軽に遊べるようになり、さらなるファンを獲得している。

『魔王が現代世界に転生したらおっぱいを愛でなくてはならなくなった件』は、巨乳フェチに刺さる肉感的なヒロインたちが人気の作品。そのタイトルの通り、おっぱいを駆使したプレイが多種多様に収録されており、このジャンルを好む方には間違いない作品となっている。

エロゲ屋さん賞

  • 『サクラノ刻 -櫻の森の下を歩む-』

『サクラノ刻 -櫻の森の下を歩む-』は美少女ゲーム販売店選ぶ「エロゲ屋さん賞」も受賞。ユーザーからの絶大な支持に加えて、販売店からも本作の作りこみを支持する声が相次いだ。好調な売れ行きを見せたショップも多かったようだ。また、パッケージ版購入の醍醐味である豪華な初回限定版のクオリティは目を見張るものがあり、ブランドのこだわりを感じる商品作りに驚いたという声も。


以上、21もの多種多様なタイトルが受賞となった。2023年の代表的なタイトルがズラリと並ぶ形となった。各タイトルを作ったゲームメーカーは、2024年も活発的に活動を続けている。2024年はどんなタイトル群が我々をときめかせてくれるだろうか。来年の「萌えゲーアワード2024」が今から楽しみだ。


受賞タイトル FANZA GAMES アダルトPCゲームストア 一覧

サクラノ刻 -櫻の森の下を歩む-
アマカノ2+
Geminism ~げみにずむ~
コイバナ恋愛
恋にはあまえが必要です
乙女の剣と秘めごとコンチェルト
リアルエロゲシチュエーション!DT
ミート・イート・ガール
夕凪荘のS級の彼女たち2
淫獄の放課後
僕がいない間に変貌えられた妻の秘肉 ~ラブラブ新婚妻は他の男に抱かれ淫らに喘ぐ夢を見るか~
虜ノ誓 ~仲間のために身体を賭ける処女の仁義~
ハニカム
D.C.5 ~ダ・カーポ5~

ユズリハの詩 ~異能力組織犯罪対策部 特殊機動隊 第二課~
ガルドマ -女子寮の管理人-
神楽黎明記 ~御琴の章~
FLIP*FLOP ~RAMBLING OVERRUN~
dROSEra ~レディ・バッドエンドの初恋

もっと!孕ませ!炎のおっぱい異世界 おっぱいメイド学園!
魔王が現代世界に転生したらおっぱいを愛でなくてはならなくなった件

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