【レビュー】圧倒的ビジュアル力が炸裂する『美少女万華鏡異聞 雪おんな』からシリーズに入門するのはいかが?

オカルト風味やミステリ要素を散りばめた情趣あるシナリオに、八宝備仁先生の描く美しくエロティックなビジュアルを合わせた『美少女万華鏡』。その新シリーズとして、『美少女万華鏡異聞』の第1弾が発売された。『美少女万華鏡異聞 雪おんな』というタイトルからもわかるように、今回は日本で広く知られる怪異である「雪おんな」との恋模様を描いた物語となっている。

「異聞」ということで、今回の作風は前シリーズとはやや異なり、基本的には明るくコミカルなシーンが多め。主人公と雪おんなである「姫」のやりとりは微笑ましく、エッチシーンは実にエネルギッシュだ。全シリーズを未プレイの方にもおすすめの1本となっている。

本記事では、本作の概要と魅力をご紹介する。

(ライター:メトロ加賀美)

厳しいはずの山籠もりが
雪女との出会いで一変する

武道一筋に生きてきた主人公・蓮佛 雪之進(れんふつ ゆきのしん)は、自身が通う道場の後継ぎとして嘱望されていたが、ライバルとの勝負に敗れてしまう。雪之進は俗世を離れ、修行のために山に籠もる。そんなある日、雪之進は雪山で熊に襲われていた白い小動物を見つけた。その小動物を助けるため単身で熊へ立ち向かうが、雪之進は命の危機に直面するが……。

雪之進が助けようとした小動物は、雪女である「白雪 姫」の弟だという。雪之進の厳しいはずの山籠もりは、姫との出会いで、暖かく、エロティックなものへと変貌していく。

▲本作の主人公・雪之進。一見硬派な男性に見えるが、内には意外な煩悩も抱えている
▲雪山で出会う「白雪 姫」。彼女は人ならざる存在だが、穏やかで優しい心の持ち主

人間と怪異の溝を感じつつも、懸命に心を通わせようとする二人のやりとりは必見。コミカルなシーンも多いが、しっかりと思いを伝え合うシーンでは「純愛もの」的にプレイヤーの心を揺さぶってくる。

とくに、中盤以降交わされるお互いを思いやる言葉や行動はぐっとくるものがあり、終盤に差し掛かる頃には、主人公と同じくプレイヤーも姫の虜になっているはずだ。気が付けばヒロインの魅力に引きこまれ、骨抜きになっているような感覚は、前シリーズから共通の醍醐味でもあるのだ。

超美麗グラフィック!
動くエッチシーンあり

『美少女万華鏡』シリーズの最大の特徴とも言える、美麗かつエロティックなSEXシーンは今作でも健在。どのシーンも見ごたえたっぷりで、おなじみの体位ひとつとってもそれを切り取る「カット」の力と、そのシーンを盛り上げ、よりエロティックにするさまざまな工夫が感じられる。

修行のために山籠りをする主人公と雪女というと一見クールな組み合わせに見えるが、実はこの二人はエロ的な探求心とそれを受け入れる度量を併せ持っており、積極的にさまざまなプレイへと没頭していくのでご安心を。

▲『美少女万華鏡』シリーズと同じく、実用度たっぷりのエッチシーンが多数収録されている
▲プレイの種類はさまざまでどれも見ごたえたっぷりのCGとなっている。

また、一部のエッチシーンはアニメーションする仕様となっている。肉感的な姫の全身がぶるんぶるんと震える様は圧巻だ。また、プレイ中の姫のセリフはとにかくエロティックなので、目からも耳からも強烈な興奮を得られるはず。

『美少女万華鏡』というタイトルやそのテーマだけを知っているという方からは想像しにくいかもしれないが、前シリーズも本作も、SEXシーンの作りこみが徹底している。クオリティの高いキャラクターや世界観、物語を楽しむ作品であると同時に、「実用度」もきわめて高い作品群なのだ。

▲アニメーション対応したパイズリシーンも収録されている。巨乳が揺れ動く様は必見!

シリーズの入門にもおすすめ

『美少女万華鏡』シリーズは美少女ゲームでもとりわけ人気が高い作品群だが、新シリーズの本作においても共通する見どころが多数詰め込まれている。ヒロインに備わっている奥深さや、美しくエロティックなビジュアルなどは、本作でもしっかりと堪能できる。

危険で怪しい雰囲気や、蠱惑的なヒロインの印象が強い前シリーズとの違いとして目立つのは、本作が比較的コミカル&ハートフルなストーリーを軸にした作品へと変化した点だろう。人ならぬ美少女たちのもつ、危うさや儚さという要素は本作ではそれほど強調されておらず、その分愛おしくいじらしいヒロインとして「姫」が描かれているという印象を受けた(とはいえ、この姫も、ただ健気で明るいだけではなく、さまざまな一面を見せてくれる)。

プレイヤーを幻惑させるような物語を楽しみたいという方は、ぜひ前シリーズのほうも遊んでみてほしい。こちらも実用度のきわめてたかいエロティックなゲームとなっており、プレイヤーを骨抜きにするようなヒロインたちが揃っている。新シリーズとのコントラストを味わうように遊ぶのも良いだろう。

▲シリーズ作品と比較するとコミカルなシーンも多い。SD絵も実にキュート!

■タイトル:美少女万華鏡異聞 雪おんな
■ブランド:オメガスター
■ジャンル:新生オカルティック官能アドベンチャー
■発売日:2024年4月26日
■価格:4,290円[税込]
■対応OS:Windows 10/11
■年齢区分:18歳未満購入禁止
■スタッフ
 企画・イラスト:八宝備仁
 シナリオ:吉祥寺ドロレス
 SDキュラクター:ミコジン
■公式サイト:http://www.omega-star.jp/ibun/

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