SMEEの15周年記念タイトルとして発売された『ラブピカルポッピー』は、タイトルの響きからも伝わってくるように眩しいような純愛もの美少女ゲームだ。同ブランドの「原点回帰」をテーマにした作品ということで、ヒロインたちはもちろん、この物語に登場するキャラクターたちすべてが唯一の魅力を持ち、プレイヤーの心をぎゅっと掴んでくる。
本記事では「ビジュアルに惹かれたら遊んでみて間違いなし!」と断言できる、本作の魅力をお届けする。
(ライター:みやざわ北極)
女子寮の住み込みという
究極のハーレム環境を楽しもう
「家が燃えた」ことで住所不定となりかけていた主人公が、「女子寮の住み込み寮母」として働くことになるというスピーディなハーレム展開へと突入する。そこでは「かつての主人公を知っている風のムチムチの子」、「承認欲求モンスター」、「甘え願望を隠しているつもりの寮長」、「お花畑思考強めのギャル」、「人生にくたびうれたお姉さん」といった属性強めの女子たちとの出会いが待っていた。寮に併設されたクレープカフェというあまいようで厳しい仕事をこなしながら、主人公はヒロインたちと仲を深めていく……。
ハーレム的状態から始まる物語は、プレイヤーの要素を裏切らずキュートなヒロインたちの魅力が炸裂するものとなっている。ハーレムものとはいえ、ヒロインたちの性格やそれにもとづくイベントなどは実に丁寧に描写されており、お目当てのヒロインを決めて始めたつもりが、ついつい目移りしてしまうような事態になることもあるだろう。
ヒロインの会話から地の文まで、とにかく読んでいて心地よいのも本作の大きな魅力。とにかくポップな作風になっているため「泣きゲー」的な側面は少ないが、主人公とヒロインが素直な気持ちをぶつけ合う瞬間にはぐっとくるシーンも多い。恋愛成就の瞬間、ヒロインが成長する瞬間、仲間との絆を感じる瞬間など見どころはたっぷりと用意されている。
魅力弾けるエッチシーンも必見
ヒロインたちとのエッチシーンも大きな見どころとなっている。本作では、プレイヤーが直接ヒロインに愛撫をするイベントが用意されており、ここでは画面の様々な箇所をクリックすることで、ヒロインのリアクションを引き出せる。また、ヒロインを焦らすことで、挿入の際のリアクションも変化するので、愛撫をしない場合と、たっぷり愛撫をした場合で見比べるという楽しみ方も可能だ。
エッチシーンのグラフィックはイベントCGと同じくきわめてクオリティが高く、純愛ものというジャンルでありながら実用度はたっぷり。中にはフェティッシュなプレイも用意されている。
メインヒロインはもちろん、サブヒロインにもエッチシーンが用意されているのも嬉しいところだ。サブヒロインもヒロインたちと同じく癖の強い属性を隠し持っているので、シナリオ面も必見。是非いろいろなルートや分岐を楽しんでもらいたい。
幸せいっぱいのプレイフィール
家をなくした主人公という不幸な境遇を一瞬で取り払うスピーディなオープニングからエンディングまで、とにかく「幸せ」と「楽しい」が溢れているのが本作の特徴。豪速球のハーレムものではあるものの、主人公の周りに輪を作るヒロインやサブヒロインたちは、どれも強烈な個性を持ちながら、嫌味や苦みを感じさせない。それなのに、やたらと躍動感に溢れているから、強く印象に残る。きっと本作を遊び終える頃には、プレイヤーの頭の中に、意中のヒロインはもちろん、この物語と世界のことが強く記録されることだろう。
こうじた純愛+ハーレム系の展開のゲームというのは、根強い人気のあるジャンルであると同時に、多くの美少女ゲームファンが慣れているジャンルでもある。にも関わらず、本作を遊ぶと、確かな新鮮さを感じる。キャラクターを魅力的に見せることにこだわり、そして物語の中で躍動感たっぷりに描くSMEEの持ち味がこれでもかと発揮された一作になっている。
■タイトル:ラブピカルポッピー!
■ブランド:SMEE
■発売日:2024年4月26日
■価格:
Super Memorial Edition:19,998円[税込]
Normal Edition:10,780円[税込]
ダウンロード版:9,900円[税込]
■対応OS:Windows 8.1 / 10 / 11
■スタッフ
原画:はなまる
SD原画:飴乃あめ
シナリオ:SMEE( 宅本うと、七央結日、水瀬拓未、中島大河 )
音楽:SONO MAKERS
ディレクション:宅本うと
プロデューサー:亜佐美晶
■ブランドURL:https://www.hook-net.jp/smee/
■製品URL:https://www.hook-net.jp/smee/lpp/