【レビュー】『極限痴漢特異点NEO』はエッチシーンの質と量、シナリオともに充実! 明るめでカジュアル(?)に痴漢が堪能できちゃう!?

アストロノーツ・シリウスより2025年6月27日に発売された『極限痴漢特異点NEO』。本作は2020年に1作目『極限痴漢特異点』が発売され、以降定期的に続編がリリースされている同ブランドの人気シリーズ最新作だ。

本記事ではシリーズを積み重ねてきたことによって生まれた世界観&キャラクターや、遊びがいと自由度のあるアドベンチャーパートといった魅力を紹介していきたい。

美学ある痴漢を描く、シリーズ独特の世界観は健在

『極限痴漢特異点NEO』は、(現実世界と同じく)犯罪行為ではあるものの、高い痴漢技術を持つ者「触り手」にある種のリスペクトが抱かれ、独特の価値観が形作られている世界が舞台となっているアドベンチャーゲームだ。

プレイヤーはそんな痴漢たちの中でも、高い行動力と独自の美学を持つ触り手として痴漢社会から一目置かれている、「草壁流・痴漢七十二指法」の使い手”草壁喜壱”となって、痴漢願望を秘めた女性たちに痴漢をしかけ、攻略していく。

▲痴漢行為に独特の価値を持たせた世界観、それを大真面目なトーンのテキストで表現することにより、『極限痴漢特異点』シリーズでしか味わえない読み味を生み出しているのが大きな魅力。シンプルにいうと「ストーリーそのものが面白い」

▲ゲームの本筋とは関係のない部分、ラーメンやカレーなどを解説するテキストが妙に凝っていて、思わず笑ってしまうのも本シリーズの味

『極限痴漢特異点NEO』では、痴漢組織「蛮痴漢(ばちかん)」、国際痴漢撲滅機構「イノセンス」、外資系痴漢配信企業「モンデルーン」といった組織と己の痴漢技術を駆使した死闘を繰り広げた喜壱が心機一転、本作の舞台となる伊香川市で活動を再開するところからスタート。攻略対象である5人のヒロインを痴漢していく中で、「伊香川痴漢五人衆」なる集団との邂逅、痴漢の全国大会「痴漢チャンピオンシップ」への参加、痴漢処刑部隊「サイファー」との対決などにも介入。章が進んでいくごとにどんどん話のスケールが大きくなっていくところは、一見の価値ありだ。

▲メインヒロインの攻略が進んでいくと、他の痴漢との縄張り争いや、痴漢処刑部隊との対決なども同時進行していき、物語はクライマックスへと向かっていく

痴漢バトル&アドベンチャーパートの進行はプレイヤーしだい

本作は、選んだ攻略対象(5人のメインヒロイン)をアドベンチャーパートで調査、集めた情報やモブキャラクターへの痴漢で磨いた技術をヒロインにぶつけ、絶頂させていくことでゲームは進行。メインヒロインひとりの攻略にかけられる期間は30日(約60ターン)で、期間内に完全に籠絡させれば、新たなメインヒロインへの痴漢が解禁され、ストーリーも新章へ突入していく。

▲メインヒロインを攻略する順番、アドベンチャーパートでの行動はプレイヤーが自由に選べる

メインヒロインとの痴漢バトルの大半はほどほどの難易度となっており、序盤から中盤まではアドベンチャーパートでゲーム本編に関わる場所だけを訪問。痴漢バトルでは感じやすい性感帯を探りつつ、相手のリアクションを楽しみつつコマンドを選択していくことで、ゲーム本編も問題なく進めていける。

▲痴漢バトル。攻略対象によって異なる性感帯を刺激することで感度が上昇。指定されたターン数以内に限界を超える快感を与えて絶頂に導けば、勝利となってストーリーが進行する

ただし、1周ですべての要素を解禁しようとすると、ゲームの難易度がややアップ。序盤で戦えるモブキャラクターとの痴漢バトルを無視していると、喜壱の攻撃力が心許なくなり、終盤の痴漢バトルで試行錯誤する余裕がなくなってくる。

そのため本作を最後までスムーズにプレイしていくには、アドベンチャーパートでエッチシーンに関わる選択肢だけを選んで話を進めていくのではなく、カレーショップや神社を訪れて喜壱のステータスアップや痴漢技を習得し、ラーメン屋を巡って強敵モブキャラクターを出現させるなどの「寄り道」をしつつ、ストーリーも進めていくのがオススメ。多くのテキストを読むことで喜壱たちキャラクターの魅力や『極限痴漢特異点』シリーズの世界設定がより理解でき、ゲーム本編がさらに楽しめるはずだ。

▲痴漢をしかけられるモブキャラクターは学生から主婦、女子プロレスラーに男の娘とバリエーションが豊富

▲遭遇するためにアドベンチャーパートでの情報収集が必要なレアなモブキャラクターは、倒した際に得られるポイントボーナスが多い

▲ゲーム終盤に出会うヒロインは耐久力が高い。一気に絶頂ポイントを稼げる必殺技も使って落としていきたい

80を超えるエッチシーン! 抜きゲーとしても秀逸!!

本作はゲームとして遊べるアドベンチャーゲームと同時に、実用性の高い抜きゲーとしても優秀だ。メインヒロインにはそれぞれ最低でも11のエッチシーンが用意されており、5人のエッチシーンを合計すると、トータルで60のエッチシーンが用意されている。

さらに、ストーリーに大きく関わってくる女性キャラ、イシス/ネフティス、神宮司恵那、真境名紫莉といった面々にも痴漢バトルや複数のエッチシーンが存在しており、その数は20を超える。

▲電車内での痴漢を基本に、さまざまな場所、状況でのエッチシーンが用意されている

そしてメインヒロインとのエッチに関しては、過去作から微妙にシチュエーションが変化しているのも面白いポイントだ。『極限痴漢特異点NEO』のメインヒロインとのストーリーは、初回の痴漢バトルが終わると、喜壱と日常会話や行動をともにするケースが多く、そこからゲームを進めていくと、メインヒロインたちが抱えている問題(ストーカー、やりがい搾取、ホームレス、親との軋轢など)が判明。これを喜壱が痴漢の力(?)によって解決していく……という方向の話に転がっていくのである。

そんなわけか本作は痴漢がメインテーマのエロゲーながら、和姦(と解釈できる)エッチシーンが多め。そのため、痴漢プレイに抵抗があってシリーズを敬遠している人でも、プレイしやすいテイストの作品になっているように感じた。

▲メインヒロインのストーリーには喜壱の痴漢によって苦境から救済(?)される展開が挟まれているため、陰惨な雰囲気を感じることは少ない

▲強引なプレイや集団痴漢などはバッドエンドルートや、堕としたメインヒロインを「箱舟送り」にするルートでフォロー

シリーズがこれまで培ってきた独特の世界観やゲームとして遊べるアドベンチャーパート&痴漢バトルはそのままに、間口を広げたエッチシーンでより多くの人に「使える」1本としてリリースされた『極限痴漢特異点NEO』。長めに遊べるエロゲーを探している人には、ぜひプレイしてみてほしいタイトルだ。


■タイトル:極限痴漢特異点NEO
■ブランド:アストロノーツ・シリウス
■ジャンル:新世紀痴漢ADV
■発売日:発売中(2025年6月27日)
■価格:
 パッケージ版 9,680円(税込)、ダウンロード版 8,800円(税込)
 ダウンロード版 壁紙・ブラウザ同梱版9,350円(税込) ■対応OS:Windows 10/11
■スタッフ(一部):
 キャラクターデザイン・原画:M&M
 シナリオ:ヤマガミユウ/assault/霧島へるん/くれべよういちろう/月影彰太/尼子士/DANKE
■公式サイト:http://www.astronauts.co.jp/sirius/emtneo/index.html

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