【レビュー】住民たちをエッチに導くライフシミュレーター!? 『ROOMガール』が新たなエロスの扉を開く

3DCGを得意とする美少女ゲームメーカー・ILLUSION(イリュージョン)の作品には、エロティックで、美しく、自由度が高いものが多い。「キャラクターメイク」という任意のキャラクターを描き出すシステムを使えば、自分好みのヒロインをいとも簡単に創り出すことも可能で、衣装のバリエーションや、エッチシーンのプレイバリエーションも膨大ときている。近年の作品の多くは、「ユーザーの願望を叶えるゲーム」として、大きな成功を収めている。

▲ILLUSIONの最新作である『ROOMガール』にも、お家芸である顔、髪型、体型などをさまざまにカスタマイズ可能な「キャラクターメイク」を搭載。自分好みのキャラクターを生み出すのだ

今回紹介する『ROOMガール』にもこの自由度は継承されており、プレイヤーはさまざまなヒロインを作り出すことが可能だ。顔の雰囲気や背丈、スリーサイズなどを膨大なパターンから選択可能で、プレイヤーの数だけヒロインが生まれるといっても過言ではないだろう。こうしたキャラクターメイクは、過去作よりもさらに進化し、見栄えの良いものになっているが、筆者が驚いたのは、本作のゲーム性の部分である。なんと本作は、ライフシミュレーター的な要素を強めており、クリエイトしたキャラクターたちを町の中に配置し、その生活を観察するという楽しみ方をするのだ。プレイヤーは主人公として物語に参加するのではなく、神のような視点で、クリエイトしたキャラクターたちの生活を眺め、時には指示を出して介入する。この観察と操作が実に不思議な手ごたえをもっており、エロティックなドラマを見ているような瞬間がたびたび訪れるのだ。

▲『ROOMガール』は、ライフシミュレーター的な要素を持つ作品。主人公は、街の住人たちを眺めたり、彼女たちの行動に干渉することで、キャラクター同士の関係を築いていく

遊び方は簡単
まずは町にキャラクターを配置しよう

作り出したキャラクターたちを、ライフシミュレーター的な観点で楽しむ作品というと、操作や仕組みが難解な印象を抱く方もいるかもしれないが、本作に関してはその心配は無用だ。

まず、舞台となる”町”の施設に、男性キャラクターと女性キャラクターを配置するのだが、ゲーム開始時点でプリセットされたキャラクターたちも数名存在する。彼らを活かせばキャラクターメイクをしなくても、ライフシミュレーター部分を楽しむことができる。キャラクターメイクは、こだわりを突き詰めていくと、微調整に膨大な時間がかかるかもしれないが、大雑把に設定するだけでも十分に美しいキャラクターを生み出せる。

▲プレイヤーは街を第三者視点で俯瞰しつつ、住民たちの行動を見守り、時にコントロールする

キャラクターの配置が完了したら、施設の様子を眺めることになるが、この際、プレイヤーはキャラクターに指示を出すことができる。「仕事」や「勉強」を支持したり、他のキャラクターとの「交流」など、プレイヤーの指示によりキャラクターたちはさまざまに行動するうえ、それらの行動を通して成長や性格の変化が訪れる。この成長や性格の変化は、交友関係や性癖などにも影響を与えていく。

キャラクターたちの生活を眺め、時には指示を出し、人間関係を構築するように仕向けながら、エッチな出来事を誘発していくのが本作の主な楽しみ方となる。最初こそゲームの進行はスローペースだが、ある程度キャラクターたちの育成が進んでくると、気軽にエッチの誘いを承諾させ、ホテルはもちろん、職場などの施設でも激しいプレイを楽しませることができる。

こうした誘導と鑑賞を元に成り立つ『ROOMガール』は、プレイヤーの想像力を原動力に遊ぶことになる。このキャラクターとこのキャラクターを仲良くさせたらどうなるのか、このキャラクターたちの関係は、エッチのときのプレイスタイルはなどと、いろいろな妄想を巡らせながら、指示を出し、キャラクターたちをプレイヤーの理想の関係へと近づけていく。また、そうした過程で、気まぐれに、やっぱりこの二人はセフレにしようという妄想が飛び込んできたとしても、その妄想を指示によって実現できるのが本作の面白いところだ。そう、本作は、「神視点で楽しむ、キャラクターをコントロールできるエロゲー」なのだ。

▲恋人関係やセフレなど、住民たちの関係はさまざまに変化する。ある程度ゲームを進めれば、オフィスや病院などでの大胆なエッチも可能

エッチパートは超過激!
さまざまなプレイを楽しもう

エッチパートではさまざまなプレイを選択可能。3Dモデルなので動きは実に艶めかしく、さまざまなアングルからプレイを鑑賞することができる。カメラの回転やアップを駆使すれば、同じプレイでも全く違った見映えになるのも嬉しいところだ。また、エッチパートはゲーム本編中はもちろん、「フリーモード」という鑑賞特化のモード中でも楽しめる。「フリーモード」では、本編中でこなしたプレイを好きなだけ実行・観賞できるのだ。ある程度ゲームを進めたら、フリーモードに入り浸って、じっくりとエッチパートを味わうのもいいだろう。

▲プレイのバリエーションは実に多彩。エッチパートでは、さまざまなプレイをプレイヤーから「指示」できる
▲場所によっては、選べるプレイの内容が変化することもある

また、本作にはさまざまな衣装が用意されており、これらはもちろんエッチ中も反映可能。すべて脱がせることもできるが、着用や半脱ぎなどを選べる衣装も多いので、キャラクターメイクと衣装、そしてさまざまなプレイを組み合わせれば、本作の楽しみ方は無限大といっても過言ではない。

遊べる環境を用意してでも、遊ぶ価値のある一本

本作は3Dモデルをぐりぐりと動かすゲームというだけあって、一般的なテキストアドベンチャー型の美少女ゲームよりはPCの要求スペックがずいぶんと高い。一般的なテキストアドベンチャー型の美少女ゲームの魅力のひとつに、いわゆるゲーミングPCのようなハイスペックなPCをつかわずとも快適に動作するという点が挙げられることも間違いない。そんな事情も十分わかりつつも、本作に興味のある方は、少しスペックが高めのプレイ環境を用意してでも遊ぶべきであるとお伝えしたい。本作でしか味わえない自由度と興奮は間違いなくあり、のめりこめばやめどきの難しい楽しみとして、毎日を潤してくれるはずだ。

ゲーミングPCを日頃から活用している方であれば、本作の要求スペックも満たしやすいはず。本作は美少女ゲームではあるものの、それ以前に「唯一無二のエロス」を体験できるエンターテインメントである。もし、ゲーミングPCが傍にあるという方は、そのスペックを本作のために活かしてみるということも検討してみてほしい。


■タイトル : ROOMガール
■ブランド:ILLUSION
■ジャンル :3Dライフシミュレーション
■発売日 : 発売中(2022年9月30日発売)
■対応OS: Windows 10/11 64bit 日本語版
■価格:DVD版 1万780円[税込] / ダウンロード版 7920円[税込]
■公式サイト:http://www.illusion.jp/preview/roomgirl/

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