金賞 この大空に、翼をひろげて(PULLTOP)

今年は久々に審査委員の意見が割れたアワード大賞。ユーザーから一番の支持を集めた『グリザイアの迷宮』と、2位の『この大空に、翼をひろげて』の、どちらを金賞に推すかで意見が分かれたのだ。しかし今の不景気な社会情勢なども考慮し、「続編」である『グリザイアの迷宮』よりも、「完全新作」ながら高い評価を得た本作を金賞に推そうと、最終的に意見がまとまった。
本作は、グライダーで空を飛ぶ事を目指すソアリング部を舞台にした、青春モノのAVG。車椅子の少女・羽々音小鳥や、超天才の部長・望月天音など、魅力的なヒロインたちと共に「これぞまさに青春!!」といった恋と部活を謳歌する、直球ストレートな作品だ。
派手さはないがシッカリ読み応えのあるシナリオと、透明感のある美しいビジュアル。さらにBGMや演出などの細かい気配りが、作品世界を盛り上げていく。特にグライダーで空を飛ぶシーンでのアニメを意識した演出は、感動すること請け合い。また純愛系ながらHシーンが濃密なことも素晴らしい。
PULLTOPは2007年の『遥かに仰ぎ、麗しの』に続き、アワード史上初の同一ブランドで2作目の大賞受賞。その時も高い総合力が評価されたが、本作ではさらに全てが洗練されパワーUPした印象だ。常にユーザーのことを考えたブレない作品作りが、今回の偉業を成し遂げられた原因だろう。
(BugBug編集部 編集長 大澤 忠基)
PAGE TOP

銀賞 グリザイアの迷宮 -LE LABYRINTHE DE LA GRISAIA-(フロントウイング)

昨年のアワード大賞を受賞した『グリザイアの果実』に続く本作。今回もユーザーからの支持を一番多く集めたが、銀賞となった。しかしこれも、2013年3月に発売を控えているシリーズ完結編『グリザイアの楽園』への、審査委員の期待の表れと捉えて欲しい。もちろんこのシリーズ2作目となる本作も素晴らしい出来映えなのだが、できれば物語の完結編となる『グリザイアの楽園』をしっかりプレイした上で、キチンとした評価をしたい。そういう審査委員たちの本シリーズへの熱い想いを込めて、銀賞とさせていただいた。
(BugBug編集部 編集長 大澤 忠基)

PAGE TOP

銀賞 真剣で私に恋しなさい!S(みなとそふと)

もう一つの銀賞は、2009年の本編に引き続き、みなとそふとの『真剣で私に恋しなさい!S』が受賞。人気シナリオライター・タカヒロ氏が紡ぎだす魅力的なキャラや抱腹絶倒なネタの数々は、前作と変らず破壊力絶大。さらに審査委員が注目したのは、本作が今年最も市場を賑わせた作品であるということ。この不景気なご時世の中でも多くのユーザーに購入に向かわせた、ユーザーの求めるものを作り続けるブランドの姿勢を高く評価し、満場一致での銀賞となった。
(BugBug編集部 編集長 大澤 忠基)

PAGE TOP
萌えゲーアワード