純愛系作品はストーリー中にヒロインとの繋がりを多く描き、またヒロイン自身に萌え、触れ合える要素が焦点となった。金賞の『いろとりどりのヒカリ』は前作『いろとりどりのセカイ』のファンディスクでありながら内容的には続編となっており、物語も前作とふまえて昇華する大作となっている。特に主人公とヒロインそれぞれの立場がうまく考慮され、プレイヤーに大きな揺さぶりを仕掛けている。そういった力強いシナリオが評価され、多くの支持を得た。銀賞の『学☆王』は学園生活の中でヒロイン達と触れ合い、支え、助け合う青春群像劇の爽やかさが好評であり、毎年多くのファンと触れ合うランプオブシュガーらしい賑やかさもあって、プレイ後の余韻も満足できる作品となっている。本年はヒロインとメインストーリーが強く絡んだ作品が多く並び、受賞作はどちらもヒロインへの思いが強く描かれた王道的作品なので、この機会に是非プレイして欲しい。
(元PCAngel neo 編集長 高木 敬介)
金賞:いろとりどりのヒカリ
銀賞:学☆王 -THE ROYAL SEVEN STARS-