今回から銅賞が無くなり銀賞が2作品になった萌えゲーアワード大賞。しかし審査委員ほぼ全員の意見が一致し、金賞はすんなり『グリザイアの果実』に決まった。 本作はフロントウイングの設立10周年の記念作品として発表され、大いに話題を呼んだ作品。何しろスタッフが超豪華。中でもTVアニメ『化物語』を手掛けてブレイク中の渡辺明夫が、『ほしうた』などのヒット作を手掛けるフミオと組んで原画を担当したことは、PCゲーム業界以外からも大きな注目を集めた。渡辺明夫はオープニングアニメも手掛けており、『化物語』で氏のファンになった人も多く惹き付けただろう。 作品の中身も素晴らしく、特にシナリオのボリュームは圧巻。本作は、前半の明るくコミカルなキャラ萌え的ノリから一転、後半は重くシリアスなストーリーが展開される。しかし前半だけでも大作として通用するだけのボリュームがあるので、後半とのギャップがより深く印象的に味わえるのだ。他にもキャラクターの表情差分が大量に用意された演出など、細かいところまで丁寧に作り込まれている。さすが活動10年の集大成という意気込みが感じられた。 本作にはすでに続編『グリザイアの迷宮』が2012年2月24日に、『グリザイアの楽園』が2012年内で発売が決定されている。今回のアワード金賞受賞で、それ等の作品がさらに盛り上がることに期待したい。 |
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銀賞はまず『神採りアルケミーマイスター』のエウシュリーが、昨年の『戦女神VERITA』に引き続き受賞。シミュレーションRPGという、エウシュリーらしいヤリ込み度の高いゲーム性はもちろんだが、そういうジャンルにも関わらずしっかりと描かれたシナリオも評価が高かった。また今回、賞を審査するに当たって販売店からも参考意見をいただいたのだが、本作の評価が非常に高かった。発売後もよく売れるお店にとっては有り難い作品なのだろう。 |
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もう一つの銀賞は、クロシェットの『カミカゼ☆エクスプローラー!』が受賞。本作は審査委員でキャラクターとエロさへの評価がズバ抜けて高かった。御敷仁の描く、可愛いながらもムッチリとした肉感のあるキャラクターたちのHシーンは、迫力&ボリューム満点で必見。最近の18禁PCゲームは萌えだけでなく、エロとの両立を求められる傾向にある。いわゆる「萌えエロ」と言われるジャンルだが、本作はその代表作と言えるだろう。 |
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