金賞・グラフィック賞

相州戦神館學園 万仙陣

相州戦神館學園 万仙陣
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金賞・燃え系作品賞

受賞コメント

『相州戦神館學園万仙陣』、グラフィック賞の受賞、誠にありがとうございます。
 本作、万仙陣と前作八命陣を併せた「戦神館シリーズ」は、過去のlight作品にはなかったグラフィック仕様を実装したタイトルなので、この受賞は光栄です。
 具体的に言うとイベント絵における各素材を分離できるようにしたというもので、これがなかなか面倒くさい。なぜならイベント絵とは一枚絵とも言われることから分かる通り、CG内の要素(キャラ、背景、光源、効果等)が基本的に座標固定されています。ゆえに画面外の見切れている部分や、キャラの後ろにある背景は白紙状態なのが常。これを個別に分離させ、好きなように動かす演出をするならば、今まで塗らなくてもよかった部分を塗る必要が生じるわけで、単純に作業量が跳ね上がる。
 そのためグラフィックチームは血反吐をはく羽目となり、そんな彼らの頑張りが評価されたという事実を前に、やらせた側の人間である自分はほっとしています。
 皆さんどうもありがとう。これで今後も、奴らに無茶を言いやすくなりました。

(シナリオライター 正田崇)

講評

萌えゲーアワード2015でグラフィック賞を受賞したのは、lightの『相州戦神館學園 万仙陣』となった。実はこのシリーズの前作である『相州戦神館學園 八命陣』は昨年の萌えゲーアワード2014にて燃え系作品賞を受賞しており、今回の審査委員会でも、燃え系作品賞の部門で本作を推す声もかなり多かった。
 そんな中で、本作で特に注目を浴びたのはグラフィック面だ。「イベントCGの塗り」というオーソドックスな評価ポイントはもちろんだが、シーンの陰陽によってこ劇的なコントラストの違いやバトルシーンのエフェクトなど「作品をユーザーに"見せる"にはどうすべきか」を考え抜かれたゲームグラフィック。これが要素が『相州戦神館學園 万仙陣』のグラフィック賞にふさわしいという判断になった。
 なお、本作は年間ユーザー投票でも3位を獲得。これはもちろん『相州戦神館學園 万仙陣』がグラフィック以外の評価も高かったことに他ならないことを追記しておく。

(電脳妄想開発室 今)