金賞・シナリオ賞

ソーサリージョーカーズ

ソーサリージョーカーズ

金賞・シナリオ賞

受賞コメント

3rdEye 4th Project ソーサリージョーカーズ『萌えゲーアワード2015シナリオ賞』を頂き誠にありがとうございます。

シナリオ賞という事で、3rdEye作品のコンセプトで大事な柱のひとつであるシナリオが皆様の心に一番印象深く残った事を嬉しく思います。異能・サスペンス・バトルといった広義で言うところの燃え要素を多分に含むブランドとして、とても光栄です。キャラクター性・音楽性がシナリオを大きく支えているからこその受賞だと思いますので、作品に協力して頂いた全ての方へ感謝の気持ちでいっぱいです。

少数精鋭で制作の為、1作品毎の開発スパンが長くなりモチベーションを維持するのも大変苦しいのですが、こういった賞を頂ける機会がある事でその長い制作期間を経る間に削られていく魂ゲージが回復して、より面白い作品への想いが溢れてくるのをすごく感じます。また次の作品も受賞出来るよう、精いっぱい頑張っていきたいと思います!

(3rdEye代表 KEN-ZOより)

講評

往年のゲームに「EVE ~burst error~」という作品があり、ザッピングシステムシナリオの名作と謳われている。この作品もそこから20年の時を越えたまさにザッピングシステムの名作と言えるのではないだろうか。
 男性主人公二人で物語は進んでいき、それは途中で何度か交錯し、それとともに謎解きは進んでいく。シナリオには現在流行のライトノベル的なテイストを注入し、そこに燃えとバトルシーンの読ませ方の巧妙さで、読者を作品世界に引き込むことに成功している。そしてそこに小説には不可能なゲーム的な演出を加えることで、より物語世界に厚みを持たせることも可能とした。作品としての世界感も練り込まれており、この部分の緻密さによって、ザッピングシステムを取り入れたことがさらにプラスに働いている。
 また、この賞の評価軸とは少しずれるが、CGの美しさも際立っている。読み物としての完成度は高く、シナリオゲームとして15年を代表する作品であろう。

(コミックマーケット準備会 山下 智生)

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ピュア×コネクト

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金賞・シナリオ賞

受賞コメント

SMEEです。この度は萌えゲーアワードのシナリオ部門で受賞との事で、正直どうリアクションをしてよいのか分からず戸惑っております。未だ拙い部分の多い私たちには過ぎた賞です。本当に有難うございます。
 心境としましては、普段は"なるべく目立たず地味に頑張っていこう"という石の下のダンゴムシの精神なので今、正に石を取られて陽の下に晒されているといったところです。
 ダンゴムシとしてはこんなときどうしてよいのか分からないので、身近な石の下にまっしぐらしたいです。目立ったり注目されるの苦手なんです、すみません。石の下が一番ホッとするんです。
 ですので、賞を頂いたからといってどうこうという事も無く今まで通り私たちのやり方で皆さまに面白いと思って頂けるものを提供出来るよう努めて参ります。

今後とも、SMEEをどうか宜しくお願い致します。

講評

本来、シナリオ系の賞というものはこの"萌えゲーアワード"に限らずどういった座組のものでも、ストーリー性や物語性といったものに重きを置かれ、そしてその部分を評価された作品が選ばれることが多い。
 だが、この作品は少々毛色が違っている。このゲームのシナリオ賞として注目すべき部分は、まず、ラブコメディとしてのテキストの軽妙さである。それは特に中盤までの共通部分においてより顕著に現れている。男女がカップルになるまでの何気ない日常を、どう読者に面白く読ませていくか。そこにこの作品のポイントがある。
 文章の行間を読ませたり、考察したりする必要のない、まさに"ライト"な読み物なのである。しかしながら、広く物語といったものは、だからこその難しさを秘めており、そしてこの作品は、ライトに魅せるということを"いとも簡単にやっている"ように見せかけるテクニックとすごさを内包している(実際はおそらくたいへんな作業だと思われる)。これはシナリオライターの技量と筆力という他はない。まさにシナリオ賞に相応しい一作と言えよう。

(コミックマーケット準備会 山下 智生)

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