あっぷりけでディレクターをしております憲yukiと申します。
この度は『花の野に咲くうたかたの』の主題歌「華暦」が萌えゲーアワード主題歌賞という大変栄誉ある賞をいただきまして、とても嬉しく思っております。作品を支えてくださった流通様、販売店様、そしてユーザーの皆様にスタッフを代表して、心より感謝申し上げます。
『花の野に咲くうたかたの』はそのタイトルやメインヒロインの桜花の存在から、儚い印象を感じやすいと思いますが、ささやかな日常の楽しさやキャラクターの芯の強さも感じることができる主題歌にしたいと考え、和ロックという選択をしました。主題歌発注の際にはボーカルを製作者の方にお任せすることもありますが、「いつか和ロック作ることがあればAyumi.さんに歌ってもらいたい」と前々から考えていたこともあり、歌唱と作詞もAyumi.さん指名で発注させていただきました。
仕上がった曲は皆様ご承知のとおり。作品をプレイする前に聴くと楽しそうな日々を想像させてくれますし、プレイ後に聴くと桜花と出会ってからの物語がよみがえります。テーマである色を沢山連想させてくれて、力強く、でもどこか儚い、そんな作品にとてもあった曲になっています。
あらためまして素晴らしい楽曲を制作してくださったエンジェルノート様、Ayumi.様にも厚く御礼申し上げます。この受賞を励みにこれからもあっぷりけは「萌えゲー」だからこそ出来る心に残る作品を目指して、作り続けていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。本当にありがとうございました!
主題歌賞を受賞した作品は2作品。その1本目が、あっぷりけの『花の野に咲くうたかたの』主題歌「花暦」だ。
ささやくような歌声でユーザーの耳をつかみ、そこから一気に展開していくロックサウンドは、いわゆる「和ロック」と呼ばれるジャンルのもので、テンポの良い力強いボーカルと、それに絡んでくるような和風旋律のギターサウンドが印象に残る1曲である。そして「花暦」というタイトルと、その歌詞の両方が、本作のヒロイン「桜花」をどこか思い起こさせるというのも、この主題歌の素晴らしいところだろう。
その曲を聴くだけで作品を想起させ、さらに作品への期待感を高める。それがゲーム主題歌の大きな役目であれば、「花暦」は2015年の萌えゲーソングを代表する1曲であり、本賞を受賞するにふさわしい楽曲といえるのではないか。
準大賞と主題歌賞という素晴らしい賞を頂き、とても嬉しく思っています!応援して頂いた皆様のおかげです…ありがとうございます。今苦しみながら新作を制作しているスタッフも凄い勇気をもらいました。新作も頑張れそうです。花咲ワークスプリング!をつくって良かった~。制作に関わって頂いた皆様にも感謝です、一緒に喜びたいです。
このゲームは、サガプラ作品では割といつもあった「少し不思議」要素がゼロの作品でした。その代わりに「青春・子供と大人の境界線・くだらなく、かけがえのない日常・仲間・今この瞬間を楽しむ」といった部分にウェイトを置きました。さらに過去作の反省点を活かそうとした現場の思いも重なり、その熱が作品に反映されたと思っています。
それにしても作品を良く表現した素晴らしい主題歌でした。こちらの無茶な発注を山口朗彦さんがカタチにし、片霧烈火さんと鈴湯さんが見事に歌い上げて頂きました。初ライブが成功したのもこの曲のおかげです! あと音楽と絵を融合させたOPムービー制作のyo-yuさんも主題歌の印象づけが素晴らしかったです。
現在、新作制作中ですのでそれもまた応援よろしくお願いします!!
主題歌賞2作目は『花咲ワークスプリング!』。ユーザー投票第3位にして、萌えゲーアワード2015準大賞受賞作品である本作であるが、審査委員会では「主題歌賞にもふさわしい」という声も大きかった。
主題歌「Girl Meets Love」は王道のポップ系美少女ゲームソング。聴くだけで楽しくなり、「ゲームを遊びたい!」という気分を高めてくれる。また、キャッチーなサビから始まるため、店頭デモなどでもユーザーへのアピール度が高く、「美少女ゲームの主題歌」の役目を過不足なく果たす1曲であるといえる。
なお、『花咲ワークスプリング!』は主題歌「Girl Meets Love」のほかに「ピース」「Precias Time」と2曲ボーカル曲が使われているが、主題歌を含めた楽曲3曲いずれもが印象に残る佳曲であったことも、今回主題歌賞を受賞した要因の一つであったことも書き加えておこう。