勝手な殿堂入り宣言から2度目であり、ブランド創立20thという節目にこのような賞を頂きまして有難う御座います。
本作はブランド原点回帰のRPG作品であり、それでいて弊社RPGタイトル戦女神系列とは違った色を見せられるようにと色々思考錯誤をしました。
結果的に味方HPを合算させて最大25キャラを同時に出撃させられる戦闘システムや、ワールドマップを使用せずに街から迷宮へと地続きのフィールドマップなど新しい要素に繋がったものと思います。
エイプリルフール企画&公式Twitter開設から始まったブランド20th記念も、作品設定を生かしたヒロインドールの店舗への販促営業や初のライブイベントなどの新たな試みをしたこともあり、本作を通じてこの1年間の記憶の1ページに入れて頂けますと幸いです。
セールス・クオリティともハイレベル、間違いなく2018年の美少女ゲーム市場を代表する一本だ。受賞するには十分なタイトルだが、エウシュリーはかつて5年連続でプログラム賞(今でいうとゲームデザイン賞に似た扱い)を受賞、萌えゲーアワードの“殿堂入り”として賞を能動的に狙うメーカーとはなくなって久しい。それが人気の割には投票数が伸びない要因でもあった。しかし、同人ゲーム等をみるとゲーム性の高い美少女ゲームは安定した動きを見せており、商業作品でも少ないながらも、着実にRPG・SLG系の作品は存在する。この環境において、『封緘のグラセスタ』のような作品をピックアップすることは、萌えゲーアワードとして大事なことではないか。萌えゲーアワードは投票数がベースとなり審査員が選考しているが、それだけでなくその年を代表するソフト、新たに美少女ゲームを始めようと考える人にとっても指標となる作品を並べたい。そういった意図を込め、今回は審査員特別賞という形での受賞となった。