金賞・ミステリアス作品賞

あけいろ怪奇譚

あけいろ怪奇譚

金賞・ミステリアス作品賞

受賞コメント

このたびは『あけいろ怪奇譚』が「ミステリアス作品賞」に選ばれましたこと、大変嬉しく思っております。前作『なないろリンカネーション』の世界観を引き継いだ新作として2016年3月に発売して以来、大変多くのユーザー様にお楽しみ頂けたこと、心より感謝申し上げます。
本作の企画・シナリオの「かずきふみ」先生が執筆された圧巻のシナリオボリューム、賞のネーミング通りミステリアスなストーリーを存分に感じて頂ける作品になっております。登場する個性的なキャラクター達、作中の原画を担当頂いた「すめらぎ琥珀」先生、そのキャラに素晴らしい演技で命の声を吹き込んで下さった声優の皆様、シルキーズプラスWASABIスタッフが心をひとつにして制作したこの作品が、時を経ても皆様から愛されていくことを願い、また今後も作品制作に全力で取り組んでまいります。本当に素晴らしい賞をありがとうございました!

シルキーズプラスWASABI

講評

2014年に萌えゲーアワード準大賞を受賞したタイトル『なないろリンカネーション』の続編にあたるタイトル。前作と世界観は共有しているものの、本作では学校が舞台で「学校の七不思議」が物語のメインテーマとなっており、前作とはガラリと趣きを変えてきた。
メインテーマゆえにホラー要素の強い物語ではあるが、ドカンと怖がらせるのではなくジワジワとした怖さがあり、まるで夜の学校を主人公と共に歩いているかのような錯覚をしてしまう。このあたりのシナリオの力はやはり見事というほかない。物語中に時おり挟まれるギャグや、ちょっと涙を誘うシーンなどもよいスパイスとなり、怖いけど先が知りたくなり、グイグイと物語に引き込まれてしまった。
人によっては、前作以上に評価するかもしれないほどシナリオのレベルは高く巧妙だ。ひたひたとした恐怖、そして仲間たちとの温かい交流。相反する要素が絶妙にブレンドされた物語をぜひ楽しんでほしい。

(びーパラ編集部 編集長 丸山和巳)

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サクラノモリ†ドリーマーズ

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金賞・ミステリアス作品賞

受賞コメント

こんにちは、MOONSTONEです。
『サクラノモリ†ドリーマーズ』が、『萌えゲーアワード2016 ミステリアス作品賞』 を頂きまして、スタッフ一同、大変喜んでおります。

MOONSTONEブランドでは、暫く萌え系作品が続いていたので、なんで急にシリアス系なの?と思われた方も多いようでした。スタッフの中でも、主人公の彼女が死んでしまって大丈夫なのか?など懸念があったりもしましたが、無事みなさまに受け入れて頂き、萌えゲーアワードまでも受賞し制作してよかったと思っております。

今年7月28日には、続編『サクラノモリ†ドリーマーズ2』の発売も決定し、サクラノモリの世界をもっともっと楽しんで頂けるよう、よりいっそう力を入れていきたいと思います。

これからも作風に縛られず、いろいろな作品制作に挑戦していきますので、今後とも、MOONSTONEをよろしくお願いいたします。

講評

人間に憑りつき、殺人など凶悪な事件を起こさせる悪霊。それはボダッハと呼ばれる存在で人の夢の中に潜んでいる。ボダッハに恋人を殺されてしまった主人公は、霊を見る能力があり、その復讐のために、ボダッハを追い人の夢の中へと入り込む。
ストーリーを構成する要素それぞれに重要な要素を秘めており、物語が進むにつれ、プレイヤーを深い狂気へと落とし込んでいく。主人公の復讐という物語の主軸はまったくぶれず、時には復讐のために外道な行いもするのだが、かえって清々しさすら感じる。悪霊にとり付かれた人間たちが見る夢は狂気と不条理の世界。そんな歪んだ世界で主人公は、恋人の復讐を遂げることができるのだろうか?
と実にハードな物語だが、ここまでが第一部。第二部では事件後の主人公が日常に帰還し、ヒロインたちと甘い日常生活を送るという実に変化球なあまあまなパート。ハードなところはとことんハードに、甘いところは徹底的に甘やかすという作りだ。ま、それ故に主人公のみならずプレイヤーも救われた気がするのは、誘うところなのかなと。

(びーパラ編集部 編集長 丸山和巳)