萌えゲーアワード2014 大賞

蒼の彼方のフォーリズム|sprite

蒼の彼方のフォーリズム

萌えゲーアワード2014 大賞

金賞・ユーザー支持賞 萌えゲーアワード2014 11月月間賞

受賞コメント

この度は大賞という栄誉を賜り、深くお礼を申し上げます。このような身に余る賞をいただき、審査員の皆様方、関係者各位、そして何よりもユーザーの皆様方には感謝の念に堪えません。

『蒼の彼方のフォーリズム』は、思えば掟破りの作品でした。王道であることが求められる有名ブランドの新作において、架空スポーツを用いたスポ根ものというジャンルは、率直に申し上げて売れ線ではないものでした。何の保証もない中、「俺たちは面白いものを作っている」というスタッフの想いが一貫して継続し、そして作品へと昇華させられたことは何よりもを上回る喜びであり、それこそ受賞と同じぐらい嬉しい達成でした。

マーケティングも勿論重要ですが、その数字をもひっくり返してしまう、楽しい物を作るという基本の大切さ。それを自身の関わった作品で示せたのは、かつてこの業界が産んだ名作で感動し、制作者を目指した10年前の自分に恥じないと感慨深いです。

そして今回の受賞では、ユーザーの方の支持を多く頂けたことが何よりも嬉しく思いました。ゲームをプレイする人が喜んでくれること、それこそが制作者冥利に尽きると心から感じた次第です。

次もまた、皆様に喜んで頂けるものを作りたいと思います。ありがとうございました。頑張ります。

蒼の彼方のフォーリズム
企画・メインシナリオ 木緒なち

講評

前回から参加タイトルや投票の仕組など、体制がガラリと変わった今回の萌えゲーアワード。審査委員会でもポイント計算の仕組みについてなどの質問が多くなされ、最終的に大賞の候補は『蒼の彼方のフォーリズム』と『あの晴れわたる空より高く』の2作品に絞られた。最後には審査委員全員の意見を聞き、結果満場一致で『蒼の彼方のフォーリズム』の大賞が決まった。

本作は空を飛べるシューズ“グラシュ”を使用した新しいスポーツ“フライングサーカス(以下FC)”の部活“FC部”を舞台に描かれる、学園モノ青春純愛AVG。まず何より、このFCが面白い!! スピード感たっぷりに描かれるFCのド迫力バトルは、AVGとは思えないほどの緊張感と臨場感。さらに強烈なライバルが登場したり常識を覆す戦術が登場したり挫折を仲間たちと乗り越えたりと、とにかく手に汗握る、熱いスポコンモノとして最高なのだ。グラフィックやキャラクターやシナリオなど全てにおいてレベルが高い作品だが、まずはFCという競技にこれだけユーザーを夢中にさせられた、演出が素晴らしいの一言。そこで勝負ありというところだろう。

発売直前にTVアニメ化が発表された事でも話題となった本作。spriteはデビュー作の『恋と選挙とチョコレート』に続き2作品連続のTVアニメ化で、これは偉業と言える。いかに業界内外で注目されているブランドかの証だろう。それにしてもアニメでFCの勝負が見られるなんて、今から楽しみ過ぎる!! 王道のスポコン青春モノが好きなら、絶対にプレイして欲しい作品だ。

(BugBug編集部 編集長 大澤 忠基)

DMM.R18にて購入 オフィシャルサイトへ

萌えゲーアワード2014 準大賞

あの晴れわたる空より高く|チュアブルソフト

あの晴れわたる空より高く
オフィシャルサイトへ DMM.R18にて購入

萌えゲーアワード2014 準大賞

金賞・シナリオ賞

受賞コメント

こんにちは。チュアブルソフトです。

準大賞と金賞・シナリオ賞のダブル受賞とのこと、ありがとうございます! 発売以降ずっと投票を続けて下さったユーザーの皆様の後押しがあってこそだと感じています。

本作は、萌えゲーとしての楽しさと知識欲の刺激との両立を目指した作品でした。ロケット開発というニッチな題材でしたが、打ち上げ成功の爽快感とそこに至るまでに繰り返される失敗、そして何より継続の重要性など【青春部活モノ】として非常に相性がよく、読後感の良いものに仕上がりました。

プレイ後に「ロケット打ち上げ中継を見るようになった」「宇宙センターの見学に行くようになった」とのお声も多く、実際の宇宙開発やものづくりへの興味を掻き立てることが出来たようで、我々もガッツポーズをしています。

様々な点で一般的な萌えゲーには無いこだわりを盛り込んだせいで製作陣にはかなりの負担を強いてしまいましたが、ユーザーさんには気軽にプレイして頂けるようになっていますので、今回の受賞をきっかけにご興味をお持ち頂いた方はぜひ無料体験版を触ってみてくださいね!

講評

シナリオ賞も併せて取っている事から分かるように、本作で最も評価されたのはシナリオ。内容は、弱小ロケット部“ビャッコ”を舞台に、ロケット開発に熱中する少年少女を描いた、学園青春ストーリー。読んでまず感じるのが、ロケットに対するこだわりが半端ない事。高度な専門知識がバンバン出てきて、プレイし終わったらかなりのロケット通になるレベル。でもそんな高度なロケット知識がスンナリ読めてしまうぐらい、主人公たちのロケットに懸ける熱意に、ユーザーも夢中になってしまうのだ。

発売後にネットを中心に評判になり、ロングセラーになった本作だが、それも納得の読み応え。ロケットを宇宙に打ち上げるという、視覚的にも感覚的にも分かりやすいテーマを選んだのも勝因だろう。

なお本作は、チュアブルソフトの10周年記念作品となる。東日本大震災の影響で制作中止の可能性があった『アステリズム -Astraythem-』など、ここまで到達するには、我々の想像もつかない多くの苦労があったことだろう。それらを乗り越えて作品を作り続けてきたゲームへの愛情こそが、この感動の名作を生んだ源に違いない。

(BugBug編集部 編集長 大澤 忠基)

なないろリンカネーション|シルキーズプラス WASABI

なないろリンカネーション
オフィシャルサイトへ DMM.R18にて購入

萌えゲーアワード2014 準大賞

萌えゲーアワード2014 9月月間賞

萌えゲーアワード2014 DMM賞

受賞コメント

このたびは、このような素晴らしい賞を頂いて、大変嬉しく思っております。シルキーズプラスとしてデビューして、第1作目の作品「なないろリンカネーション」をお楽しみ、応援して頂いた皆様、本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。企画・シナリオの「かずきふみ」さん、キャラクターデザイン・原画の「すめらぎ琥珀」先生、声優の皆様、主題歌・エンディングを歌って下さった「ムーサン・ベリー」さん、WASABIのスタッフが心を一つにして制作に臨みました。作中繰り広げられる「笑いあり、涙あり」のドラマ、キャラ達との思い出が、プレイして下さった皆様の心にいつまでも残って頂けたら嬉しいです。と、キャラ達もきっと、必ずや思っているはずです!そして、制作中に多くの方々から頂いた応援メッセージ、イベントやHP、ツイッターなど、様々な場面を通じて生まれた「皆様との架け橋」を大切にしていきたいと思っています。まだまだシルキーズプラスは一年生ですが、これからも「プレイして楽しかった」と言って頂けるような作品をお届け出来るよう、日々の開発を頑張っていきますので、どうぞ応援宜しくお願い致します!

講評

シルキーズプラス WASABIのデビュー作『なないろリンカネーション』・通称『ななリン』が、もう一つの準大賞に選ばれた。新ブランドの処女作ではあるのだが、スタッフは数々の名作を手掛けてきた実力派たち。しかも原画にすめらぎ琥珀氏、シナリオにかずきふみ氏という豪華クリエイターを揃えているのだから、いきなり準大賞も納得の完成度なのだ。

本作も最も評価されたのはシナリオ。魅力的なキャラクターとの笑える日常からシリアスな展開、さらに、泣けるシーンやアッと驚く仕掛けもあったりと、まるでPCゲームの楽しさを凝縮したかのような内容。古き良きPCゲームの素晴らしさを今どきにアレンジした感もあり、古参ユーザーはもちろん、若い新しいユーザーにこそ新鮮に楽しんでもらえるのではないかと思う。

なお本作で印象的だったのが、スタッフがイベントなどで積極的にファンと交流を図っていた事。スタッフ自身も楽しんで作っていた事が伝わる、プレイ後にパワーをもらえる作品だ。

(BugBug編集部 編集長 大澤 忠基)

受賞タイトルの中から、DMM.R18におけるダウンロード販売数が特に優れていたタイトルに株式会社DMM.com様より贈られます